パリを見渡せる絶景スポットを色んな角度からご紹介!
こんにちは、パリナビです。パリには高い場所から街を見下ろせる、いわゆる絶景スポットが幾つもあります。エッフェル塔や凱旋門などはモニュメントの観光も含めて特に人気の場所と言えるでしょう。でもそういう場所はみんながパノラマを目当てに来るのでどうしても混み合います。エッフェル塔が間近に見られるモンパルナスタワーは2019年中に改修工事に着工予定。ノートルダム大聖堂の塔からの眺めも残念なことに当分はあきらめざるを得ません。
では他にどんなスポットがあるでしょうか。今回は外したくない素敵な展望スポットから意外な穴場スポットまでご紹介していきたいと思います。では高~いところからパリの街を眺めてみましょう。
パリの眺めを一望に(写真はノートルダム大聖堂の塔からの眺め)
ここは外せない!アクセス便利な展望スポット
オルセー美術館5階、大時計の裏
オルセー美術館
観光やショッピング、美術館と、パリを訪れる目的は色々ありますが、それと同時にパノラマも見られたらラッキーですよね。そんな人におすすめなスポットです。
まず一つ目はオルセー美術館の5階、印象派のフロアです。美術館に入って一番突き当りに5階直通のエスカレーターがあります。これで5階まで上ると、売店の奥に見えてくるのは大きな時計。そう、ここは駅舎時代の名残である大時計のちょうど裏側に当たるんです。大時計の鉄の柵の間から見えるのは、目の前のセーヌ河の流れ、そして向かいのルーヴル美術館、さらに遠くのサクレ・クール寺院です。フロアで写真に収めると逆光になりますが、それが反対にいい雰囲気を出してくれます。
もう一つの大時計はフロア反対側のレストラン「カンパーナ」内になります。ここではレストランを通過して美術館のテラスに出られます。建物の彫刻を隣に見下ろすセーヌ河やルーヴルの眺めは、パリに来たという気持ちを一層強くしてくれると思いますよ!
ではショッピングのついでにおすすめな場所はと言うと、プランタン・オスマンの屋上フロア。こちらも人気のスポットです。この屋上へはメンズ館からアクセスできます。ここからは、目の前にオペラ座の裏側やマドレーヌ寺院、さらにエッフェル塔、そして天気がいいとラ・デファンス方面も見渡せます。ゆっくりと過ごしたい人にはレストランがあり、ランチやお茶をしながらのんびりできます。遮るもののない解放感があるスポットです。
プランタン屋上のレストラン
努力する甲斐のあるパノラマスポット
サクレ・クール寺院
モンマルトルから見たパリ
パリの街には7つの丘があると言われますが、そのうちのひとつがモンマルトルの丘。言わずと知れたサクレ・クール寺院の建つ丘です。寺院の前まで来るともうすでにパリの景色が一望なのですが、お察しの通り非常に人が多いです。そこでもうひと頑張りして、寺院の塔まで上ってみませんか?寺院に向かって左わきに塔の見学用入り口があります。ここから足を踏み外しそうならせん階段をひたすら上っていきます(ヒールの靴は避けましょう)。狭く暗く終わりのなさそうな階段を昇りつめると、やはりその甲斐があってさっきとは全く違った景色に出会えますよ!モンマルトルの丘を独占したような気持ちになれるこのパノラマは、ぜひとも自分の足で上って感じてみて下さい!
パリの丘から眺めるパリ
ビュット・ショーモン公園
先ほども言ったように、パリは丘の街でもあります。サクレ・クールのある18区のお隣、19区には、ビュット・ショーモン公園という、丘の傾斜をうまく利用して作られた公園があります。ちなみにビュットとは丘という意味です。
ナポレオン三世の時代に作られたこの公園はほかの庭園系公園とは少し違って、いかにも庶民が楽しめる仕掛けが色々あります。人口の滝や小川にボート遊びもできる池があり、つり橋もかかっています。つり橋を渡ったところにはちょっとした展望台のようなところがありますが、ここが次のおすすめスポットです。
眼下にある公園の池や緑の先には、モンマルトルの丘に建つサクレ・クール寺院が見えます。この白亜の寺院、そばで見てもきれいですが、遠くから見える姿がとっても素敵なんですよね。中心地とは違った住宅街のひしめく中に浮かぶ白い孤島のような景色は、これもパリのひとつの顔だと思わせてくれます。
サクレ・クールの眺め(写真は拡大しています)
ビュット・ベルジェール
さて、ここで穴場スポットをひとつご紹介。このビュット・ショーモン公園から少し西に、ビュット・ベルジェール(Butte Bergeyre)という丘があります。公園の西側出口にあるマチュラン・モロー通りに、とても勾配のある階段があるのですが、その階段を上がっていくと、ジョルジュ・ラルドノワ(Georges Lardennois)通りに出ます。この通り沿いにはブドウ畑があります。主にピノ・ノワールを栽培しているこのブドウ畑はそれでも年間約100リットルのワインを生産しているとのこと。パリのブドウ畑はモンマルトルだけではないのですね。そしてこのブドウ畑の向こうには、サクレ・クールの見えるパリのパノラマが広がります。小高いところにひっそりとある小道なので住民ぐらいしか歩いていないのですが、思わず足を止めてしまうなかなかの景観です。住民と言えば、ここは20世紀の前半には作家や画家がこぞって住んでいたエリアでもあります。石畳の道が入り組むこの高台は、今では緑豊かな閑静な住宅街となっています。
ここからもサクレ・クールが拝めます
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石畳の閑静な界隈
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気温も上がり、天候に恵まれる春や夏は、こういったパリのパノラマを満喫するにはピッタリの季節です。眺める場所によって違った景色になるものの、どこを切り取ってもやはりパリの街は美しいものです。パリ観光の際には、一度こうして街全体を眺めてみるのもいいのではないでしょうか。
気になる場所があったらぜひ出かけてみて下さいね。
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-05-29