パリの人も動物も草木もこの季節の到来を待っていました。
こんにちは、パリナビです。しんしんと冷え込む冬のパリも趣きがありますが、日が長くなり、遅くまで人々が街に繰り出し、自然が明るい色を見せ始める、そんな春の訪れはみんなが待ち望むものではないでしょうか!
とにかく日が長くなりました。
夜の8時でもこの明るさ!
冬の間は午後5時にでもなるとあたりは真っ暗。しかし、春に向けて気温が上がり始めると同時に、日もどんどん長くなってきます。やはり日が長いほうが一日を有効に使えますよね!ちなみに3月の最終の日曜日に夏時間になります。冬時間に比べてさらに1時間がプラスされます。ちなみに日本はサマータイムを採用していないので(*2011年4月現在)、日本との時差は冬時間中は8時間、夏時間になると7時間になります。このまま春を過ぎて夏になると、夜の10時ぐらいまで、まだまだ日が出ていることも!
サマータイムは3月の最後の日曜日。携帯電話の時計も自動的に変わります。
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午後6時の様子。まだまだ日が高いです。
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春はイベントも盛りだくさん!
パック近くになると、沢山のチョコレートが店頭に並び始めます!
○パック
子供たちや学生たちにとって、冬のバカンスが終わったと思いきや、今度は春休みがあります。これはパック・バカンスともいわれています。パックとはイースターと同じことで、キリストの復活祭のことですね!キリスト教の祭事の中でもとても大事な日として考えられているそうです。ちなみにパックは春分の日の後の、最初の満月の日の、次の日曜日なので、毎年日付けが変わります。ちなみに今年のパックは4月24日(翌日4月25日が祝日となります)で、バカンスは4月16日から5月2日だそう。ちなみに、パックが近くなると卵をかたどったチョコレートが店頭に並び始めます。フランスではパック当日にこの卵形のチョコレートを家の中や庭に隠して、それを子供達が探し当てるという遊びがあります。また、この日の昼食に家族で集まって、この日ならではの料理を、楽しむこともあるそうですよ!
○春休みの過ごし方やその他のイベント
休暇中、子供たちはどのように過ごしているのでしょうか。学校がない間は、郊外や田舎に住む家族の元に行って、ゆっくり過ごすのは、日本でも同じ感覚ですよね。公園に行ってみれば、運動したり、散歩したり、ちなみに乗馬のような、ヨーロッパらしいアクティビティを、気軽に楽しむ子供達の姿も見かけます。乗馬といえば、春になるとスポーツが盛んに行われるようになります。新モデルを発表する展示会などもさかんに行われ、約4万人が参加するパリ・マラソンも今年(2011年)は4月10日に開催されました!また、他には春の訪れを祝って 映画が3.5ユーロで見られるというお得なイベントや、世界最大級の本のイベント、サロン・ドゥ・リーブルも3月の中旬に開かれました!
青空の下で気持ちよさそうにスポーツを楽しむ人々!
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乗馬中の子供達!馬もキッズです。この隣には大人たちの乗馬コーナーも。
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4万人がパリの街を駆け抜けた!パリマラソン!
春の息吹を感じに公園へ!!
フランスでも幸運のシンボル、てんとう虫!姿をみると春到来、という感じです。
春の訪れを感じることができる場所といえば、やはり公園。地図を開くと、緑の色で示されています。パリには数多くの公園が点在しています。大都市であっても緑の大切さをよく知る、パリジャン、パリジェンヌの憩いの場所として愛されています。暖かくなると、ピクニックをしたり、日光浴をしたり、お日様にあたるのが大好きな地元の人々でにぎわいます。少し人工的とはいえ、季節の草植物が植えられている公園もあれば、自然がそのまま残る公園もあります。フランスの人々は、草木の名前をよく知っているように感じます。春になり、沢山の花や木々が、エネルギーを持って咲き始めるその姿をみて、直接触れながら、それらの名前をきっと覚えていくんですね。お天気に恵まれたら、ぜひ公園に出かけて、春の息吹を感じてみてくださいね!
パリでも桜を楽しむことができるんですよ!天気に恵まれ、美しい姿を見せています。
ウキウキします、春のファッション!
2月の下旬ごろ、冬のセールが終了すると、各店舗では、一斉に春仕様へと、衣替えを行います。また3月にはモード界の最大イベント、パリコレクションが開催され、一足(いやだいぶ)早くの秋冬のコレクションが発表されます。世界から駆けつけ、最新のファッションを身につけた人々が、普段以上に街を闊歩し、ファッション・シーンがますます華やかな盛り上がりを見せます。パリはモードの中心、といわれていますよね。しかし、お気づきの人もいるかも知れませんが、多くのパリジェンヌの冬の装いは、黒やグレーといったダークカラーがメイン。色使いに関してはコンサバティブというか、シンプルなものを、より好む人が多いようです。しかし、春になるとそのうきうきした気分を象徴するかのように、原色やパステルカラーなどを、コーディネートに上手に取り入れる人もいて、着こなし術をウオッチングするのが楽しくなります!ちなみに2011年はフューシャー・カラーも注目されているみたいです。また小花柄もパリの多くのブランドで見かけますよ!
フランスの子供服って、とても可愛いと思いませんか?
いかがでしすか?パリの春の雰囲気が少しでも伝わりましたでしょうか?!子供も、大人も、そして動物たちにとってもうれしい季節の訪れ、メトロに乗る代わりに徒歩やバスを使って、パリの春の気持ちのよい風を、感じるのもいいかも知れませんね!以上パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-04-15