今年で生誕120年!パリが誇る美術館プチ・パレの世界遺産の日へ行ってみましょう!
 
 
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		
		            プチ・パレ
		         
	     
こんにちは、パリナビです。毎年9月に開催されるヨーロッパ世界遺産の日、今回はプチ・パレに行ってきました。グラン・パレと並んでパリのメイン美術館の一つに数えられるプチ・パレですが、今年でなんと生誕120年!1900年にパリ万博があったときに、美術品を展示するパビリオンとして建築されたのが始まりです。
今回は常設展示物と特別展示のダブルエクスポが無料で見学できるチャンス。コロナウィルス対策で外国からの旅行客もストップ状態のパリはちょっと淋しいですが、ヨーロッパ世界遺産の日は今年も開催!スポットによってはバーチャル見学をしたり、予約制や人数制限などの対策も取られていますが、プチ・パレは予約なしのフリースタイルで楽しめました。
では、皆さんも一緒にプチ・パレツアーを楽しみましょう!
  
		
    彫刻が立ち並ぶギャラリー
    
												
											        
		
		        広くて明るいエントランス
			     
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		
		            ギャラリーに並ぶ彫刻の数々
		         
	     
館内に入るとすぐに、クーポールの丸い屋根が特徴的なエントランスホールが目に入ります。重厚かつエレガントな雰囲気のホールは、とても開放的な空間です。柔らかいマーブル模様の壁や、アール・ヌーヴォー式の床の模様など、内装そのものが美術品。真っ白な天井に施された飾り彫刻や天井画も明るい雰囲気を出すのに一役買っています。
そのホールから左右にはギャラリーが続きます。天井がアーチ形になっていて、こちらもとても広く感じます。今回の見学では、大型の彫刻展示がありました。光がたくさん入る明るいギャラリーは、天井の高さもあって彫刻を引き立てます。空間を贅沢に使った展示は、見学する方もゆったりとした気分になれますね。
 
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      
		        
		 
			        ガイドつきの見学ツアーも開催 
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			        彫刻と絵画がマッチしています 
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		            大人も楽しめる参加型イベントコーナー
		         
	     
反対側のギャラリーでは、世界遺産の日の特設コーナーがありました。まず子供たちのためにはお絵かきコーナー。ギャラリーや回廊の天井画を自分で描いてみようというコーナーです。元の絵をコピーするのもよし、自分のオリジナルな絵を描くもよし。この世界遺産の日はファミリー向けでもあり、子供も興味を持てるように工夫されているので、小さなお子さんでも楽しめたのではないでしょうか。
また、大人向けには、フレスコ画を1ピースずつコピーして描き、それをパズルのように当てはまる部分へ貼り付けるという参加型コーナーがありました。参加した皆さんは、真剣な表情で絵をコピーしていた様子。大人も遊べるコーナーは楽しいですね。
  
	
    
南国風の庭とカフェテラス
ギャラリーにはいくつか扉があり、そこから中庭へ出ることができます。ここはプチ・パレに来たらぜひ見て行ってほしい素敵なお庭です。植えられているのはお花というよりも葉っぱが多く、ヤシの木やバナナの木など、ボリュームのある南国風の植物。思わず深呼吸したくなるオアシス的な雰囲気があります。
併設されているカフェテラスでは、食事も楽しむことができます。ナビが見学した時はテラス席はほぼ満員状態。まるで宮殿のお庭でお茶をしているような気分になるだけでなく、クーポールの素晴らしい装飾が見える角度にあるのもポイント高し。休憩スポットとしてお勧めのステキなテラスですよ。中庭をぐるっと囲んだ回廊の天井画もお見逃しなく。
 
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      
		        
		 
			        植物が溢れる中庭 
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			        カフェテラスはお勧めのスポットです 
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			        美しいクーポールがよく見えます 
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			        回廊の装飾も細部にわたって素晴らしいです 
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    常設展も見ごたえあり
    
												
											        
		
		        広々とした空間で展示
			     
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		
		            19世紀に活躍した画家たちがメイン
		         
	     
では常設展へ戻りましょう。19世紀おわりから20世紀はじめ頃の絵画が多く展示されている常設展は、疲れないボリュームでとても見やすいです。オルセー美術館のような有名作品は少ないですが、その時代の人々の様子をリアルに描いた作品が多く、当時の社会を知ることができて興味深いですよ。宗教画や歴史関係の絵画の展示など、ジャンルごとに展示室が分かれているのも親切設計です。目玉は七月革命を描いたシュネッツの「市庁舎の前での戦い 1830年7月28日」。七月革命と言えばドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が有名ですが、こちらも同じくバリケード戦の様子を描いたもの。三色旗を持って負傷した少年が、ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」に出てくるガヴロッシュを連想させます。
  
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      
		        
		 
			        中央市場で働く人々をを描いた絵 
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			        七月革命を題材にした「市庁舎の前での戦い」 
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    特別展「デッサンの力」
    
												
											        
		
		        ドラクロワのデッサン
			     
  
	
    
							 
					
							
        
        
		            
		
		            マネのデッサン
		         
	     
期間限定の特別展も見学可能です。今回開催中のエクスポは「デッサンの力」。17世紀初頭から20世紀初頭までのあらゆるデッサンを集めています。一つ一つのサイズは小さいですが、膨大なコレクションは圧倒的でした。画家たちの細かい筆致には、時代を越えて目を見張るものがあります。
19世紀の画家まで進むと、ドラクロワやドガやセザンヌなど、有名な印象派によるデッサンの展示もあります。油絵の作品の方がどうしても印象が強いですが、こういった素描は、画家の別の部分を垣間見られるいい機会です。そして貴重だったのは画家以外の作品の展示。ボードレール、ユーゴ―など、詩人や作家が描いたデッサンまで公開してあるのが嬉しい驚きでした。文豪は絵もお上手なんですね!
  
	
	
    
							 
					
							
		
		
    
      
      
		        
		 
			        ユーゴ―のデッサン 
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			        ボードレールのデッサン 
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      文豪たちの絵も展示。上手いですね!  | 
    
	
  
 
	
    
1900年のオープンから120年経った今でも、グラン・パレとプチ・パレは一対の美術館として堂々の存在感を放っています。規模の大きなグラン・パレが目立つ印象ですが、こちらのプチ・パレの常設展や興味深いエクスポも見ごたえがありますよ。
来年の世界遺産の日、たくさんの人出があるといいですね。
以上、パリナビでした。
 
        
        
	        
	          上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
	          記事登録日:2020-09-23