ダロワイヨに秋の新作パティスリーを食べに行きました

フランスの有名パティシエの中でも、創業300年の老舗である、ダロワイヨのサロン・ド・テに、この秋の新作パティスリーを食べに行きました。

こんにちは、パリナビです。今回はフランスの有名パティシエの中でも老舗中の老舗「ダロワイヨ」に、この秋の新作パティスリーを味わいに行って来ました!「ダロワイヨ」はパリ市内に8つの店がありますが、本店はここ、シャンゼリゼに近いサントノレ大通りFaubourg St Honoréにあるサントノレ店。大統領官邸のエリゼ宮からも歩ける距離ですが、実はショコラ好きのサルコジ大統領が特に気に入っているのがここ「ダロワイヨ」のショコラなんですって!さっそくナビもお店の中に入ってみましょう。

一階テイクアウト・コーナーには色々な種類のお菓子が

店内に一歩足を入れると、そこはテイクアウト・コーナー。おいしそうなお菓子が並ぶショーケースがいくつも並んでいます。場所柄、観光客、近くで働くビジネスマンやOL、シャンゼリゼの買い物客など、朝から晩までひっきりなしにお客がやってきています。
通りから見えるウィンドーには、カット売りのお菓子

通りから見えるウィンドーには、カット売りのお菓子

マカロンのコーナー

マカロンのコーナー

ホールケーキのコーナー

ホールケーキのコーナー

店の奥にはショコラがまるで宝石のように並んでいました!

この秋に登場、2つの新しい菓子!

2階のサロン・ド・テに上がってみましょう。ここでは、食事をすることもできますが、午後のティータイムには上品そうなマダムがおしゃべりをしながら、お菓子とお茶を楽しんでいたりします。お菓子はワゴンの中から選ぶことができますヨ。
いよいよ本命、この秋の新作である2つのお菓子をさっそくいただきました。
まずはレーヴ・プードレ Rêve Poudré

訳すると、おしろいをつけた夢、というところでしょうか?ショコラクリーム入りのローズ色のスポンジの表面に砕いたドラジェをかぶせた、見た目にも美しく、もちろん美味な一品でした。
もう一つは、カレ・マジック Carré Magique

魔法の正方形、とでも訳しましょうか。一見、フランスでたいへんポピュラーなお菓子、オペラに似ています。ただ、オペラはコーヒークリームを使っていますが、このカレ・マジックはショコラのサブレ生地にムース・オ・ショコラ、ショコラのビスキュイにショコラクリームを重ねた、そう、全てがショコラ素材でできたお菓子でした!ショコラが大好きなナビとしては、オペラよりこのカレ・マジックに一票!です。
オペラ

オペラ

オペラの名前が出て来たところで面白いエピソードを一つ。今ではフランス中のお菓子屋やパン屋で目にするオペラ。実は「ダロワイヨ」が1955年にこの世に送り出したもの。当時としては画期的な、一見愛想のない表面がまっ平らなこのお菓子を見て、時のダロワイヨ社長夫人が「まるでオペラの舞台みたい」とつぶやいたことからこの名前が付いたとか。

マカロンも秋の新作が2種類

また、「ダロワイヨ」といえばマカロン。「ダロワイヨ」ではルイ14世の時代から300年に渡って秘伝のレシピが守り続けられています。「ダロワイヨ」のマカロンは色が鮮やかじゃない、なんて言う人がいますが、それもそのはず、全て自然素材で着色しているから!
常時11種類のマカロンが置いてありますが、そのうち2種類はシーズンごとに変わります。この秋の新作はポワール・カシス-Poire-cassisとショコラ・バイアーノ-Chocolat baiano。ポワール・カシスは洋ナシとカシスという意味。この二つの組み合わせのシャーベットはよく見かけますが、マカロンにするのは、面白いアイデア。
またショコラ・バイアーノはブラジルのバイーア州産カカオを原料に作られた香ばしいショコラのこと。このマカロンは普通のショコラとショコラ・バイアーノの2種類のコックでガナッシュをはさんでいました。斬新な味ですが、ナビとしては、オーソドックスな普通のショコラのマカロンの方が好きかも。
イアン・ブリス氏

イアン・ブリス氏

伝統を守りながらも、そこに時代の新しい味を加えて行く「ダロワイヨ」。この「ダロワイヨ」のパティスリー部門のシェフであるイアン・ブリス氏は、2011年5月になんとMOF (Meilleur Ouvrier de France フランス最優秀職人)の称号を獲得!

おみやげにぴったりな・・

サロン・ド・テでおいしいお菓子を食べた後には1階に下りて、おみやげを選びましょう。店の入口前にディスプレイされている、イニミタブル-Inimythablesという名前の四角錐台のコフレ。Inimythablesとはinimitable「比類ない」にmythe「伝統」をかけた言葉で、「ダロワイヨ」だけでなくフランスのお菓子の代表選手のオペラ、サントノレ・シャンティイ、レリジューズ、ミルフィーユの4つのお菓子が入っています。これは日本まで持ち帰るのは難しいから、パリに住んでいる友達へのお土産か、テイクアウトしてホテルで4つの味を食べ比べる、というのもあり。
フランスの有名イラストレーター、レイモン・ペイネのかわいらしいイラストが描かれた小さな箱の中には、こんな風にプチ・マカロンが4つ!中のマカロンは、好きなものを選ぶことができますヨ。
そして、エッフェル塔や凱旋門のレリーフが素敵なタブレット・ショコラはその名もRève de Paris-パリの夢。こちらは旅行土産にぴったりですね!
「ダロワイヨ」本店のあるサントノレ大通りはエルメスをはじめ、有名ブランドの並ぶ通り。また、シャンゼリゼ通りはその南側を平行に走っています。買い物や観光の後で疲れた後は「ダロワイヨ」のサロン・ド・テで甘いパティスリーを味わってはいかがでしょうか?以上、「ダロワイヨ」からパリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-11-08

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