フランス料理を気軽に味わえるレストラン、ブイヨンを一気にご紹介♪
こんにちは、パリナビです。パリで外食と言うとどうしても高そうなイメージがありますよね。フレンチは食べたいけどちゃんとしたレストランはちょっと敷居が高そう。もう少しお手頃な値段でカジュアルに楽しめるレストランに行きたい。そんな要望にお応えするのが、今回ご紹介する「ブイヨン系」レストランです。ブイヨンという名前のつくレストランはもともと労働者が食事するための大衆食堂なので、お値段は低価格。しかも美味しくてサービスも早いとなれば行ってみたくなりますよね。今日はパリにある4つのブイヨン系レストランをまとめて特集します!
フランスの味をお手軽に!
大衆食堂と言えばココ!ブイヨン・シャルティエ
ブイヨン・シャルティエ
赤い看板が目印
まずご紹介するのはコチラ。パリの大衆食堂の代表的存在「ブイヨン・シャルティエ」です。予約を取らないシステムのため、ピーク時にはお店の前の通りが行列になるというほどの人気店。お店の人が手際よくお客さんを人数ごとに入店させていきますので、思ったほど待つことはありません。
お店に入ると時代を感じさせるインテリアに思わずため息。ここが大衆食堂?と疑ってしまう素敵な内装です。天井からつり下がったランプもクラシックで、鏡を多用した壁のおかげで広いお店がより広く見えます。昔からの家具をそのままずっと使っているのでレトロな雰囲気も味わえます。ただテーブルとテーブルの間隔が狭く、混雑時は相席が基本です。
さて、ここでシャルティエ名物を一つ。急ぎ足でお店の中を動き回るギャルソンさん達は、注文を取る時にテーブルに敷いてある紙のクロスに書き込みます。追加注文のたびにテーブルクロスに書き足していきます。そしてお会計の時にはそれを見ながら計算するんです。そのテキパキとした仕事っぷりは思わず感心してしまうほどですよ。
とにかく賑やかな店内はエネルギーに満ちています。ワイワイとした雰囲気でオーソドックスなフレンチを食べてみたい人にはおすすめです。
アール・ヌーヴォーのムードがいっぱい!シャルティエ・モンパルナス
シャルティエ・モンパルナス
アール・ヌーヴォーの装飾が素敵です☆
次は同じシャルティエのチェーンである「シャルティエ・モンパルナス店」にご案内しましょう。こちらはそのファサードがもうレトロなムードを醸し出しています。長い間閉店していた店舗を再オープンしただけあって、インテリアは当時のまま。アール・ヌーヴォーの時代にタイムスリップさせてくれます。タイルの壁画や木製の鏡枠など、その装飾を見るだけでもため息ものです。
こちらのシャルティエは本店より規模が小さいので、テーブルも独立しています。ですので相席が苦手という人はこちらのシャルティエの方がいいかも知れません。もちろんメニューは本店と同じ定番の大衆フレンチ。メインは9ユーロから、前菜に至っては何と1ユーロのスープからと、嬉しすぎるお値段です。
モンパルナス駅からもすぐで立地も便利。こちらもピーク時は行列しますので、少し早めにお出かけすると待たずに済みますよ。
ニシンの酢漬けも定番の前菜
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魚のポワレは豪快なジャガイモと
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ピガールに気軽な大衆フレンチ誕生!ブイヨン・ピガール
ブイヨン・ピガール
さて、場所は変わってこちらは18区のピガールです。ムーランルージュなど夜の繁華街として有名なピガールですが、その駅前にブイヨン系レストランが登場。その名もそのまんま「ブイヨン・ピガール」です。
こちらは現代的なインテリア。どちらかと言うとファミレスの感覚に近いですね。1階は天井が高く開放的な空間です。家具の色調も全体的に明るい感じ。また、通りに面した窓沿いはカウンター席のような形になっています。他のレストランではなかなか一人では入りづらいですが、こういう席があると一人でも利用も気軽にできますね。
そして、二階席にはやはり通りに面したテラス席もあります。お天気の良い日にはまずここからお客さんが埋まっていくようです。
こちらのお店も予約は取っていません。ですので食事時となるとどうしても長蛇の列は覚悟。なるべく早い目に行くか、時間をずらすなどしてみてください。ちなみにピーク時は日本の感覚より少し遅めなので、ランチなら12時ぐらいであれば席に余裕があります。
お値段もリーズナブルで普段のフランスの料理が味わえます。ボリュームも多すぎず、日本人でもちょうどよいぐらいだと思いますよ。
ピーク時には通りに行列が
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テラス席は気持ちよさそうです
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復活したミューシャの世界!ブイヨン・ジュリアン
ブイヨン・ジュリアン
最後にご案内するのは、パリ10区、サン=ドニ門のすぐそばにあり、最初にご紹介したシャルティエの近所でもある「ブイヨン・ジュリアン」。
このサン=ドニ門の付近、特に北側は、移民系のお店が多く、雑多な雰囲気の界隈ですが、その中でアール・ヌーヴォーの香り漂うレトロな大衆レストランは逆に個性的です。間口は小さいように見えますが、中に入ると奥行きがあり、鏡張りの壁でとても広く感じられます。こちらも大衆食堂並みに長テーブルがずらり。隣との距離は近いですが、相席することはありません。
ブイヨン・ジュリアンはアール・ヌーヴォー華やかな20世紀初頭に、精鋭の職人たちによってインテリアが施されました。2018年に修復作業が行われて蘇ったインテリアはまさに一見の価値あり。なかでも目を引くのは鏡と鏡の間に並ぶミューシャの“femmes-fleurs”の壁画。大衆レストランにこれだけのエネルギーを注ぐというのが本当に贅沢です。気取らない賑やかな雰囲気でコスパの高い料理を食べることができます。
こちらのお店は予約も受け付けています。
柔らかいねぎとヘーゼルナッツが酸味のあるドレッシングに合います
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ボリュームのあるソーセージには自家製じゃがいものピューレを添えて
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どのレストランもメニューはベーシックなフレンチ。盛り付けも凝り過ぎずシンプルなところが好感を持てます。どのお店もギャルソンの皆さんの動きがテキパキとして、お店にも活気がみなぎっていますよ。
静かにゆっくりと食事をしたいという人には向いていませんが、気取らない雰囲気でカジュアルにフレンチを楽しみたいという人にはぜひチャレンジしてほしいと思います。営業時間はだいたい11時半から24時までのノンストップ(お店による)ですので、都合のいい時に行けるのもいいですね。
ランチでもディナーでも活躍するブイヨン系レストラン、気軽に足を運んでみて下さい。
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2020-03-25