老舗有名店から流行のグルメまで何でもそろうモントルグイユ通り。活気ある下町の商店街を歩いてみよう!
活気あるパリの商店街!
こんにちは、パリナビです。今日はパリの人気の界隈であるモントルグイユ通りを歩いてみましょう!常設市場としても有名なモントルグイユ通りは、昔中央市場のあったレ・アールから北の方へのびています。もともとは牡蠣などの海産物をメインに取引されていた界隈で、モントルグイユ通りのさらに北のポワッソニエール通り(魚屋通り)のように名前にその名残りがあります。そのため常設市場に加えてたくさんのグルメスポットがあり、パリの胃袋的な存在の通りです。老舗のお店も数多くあり、古さと新しさの混合したとっても魅力的なエリア。ではさっそくお散歩にお出かけしましょう!
下町の商店街
その昔は中央市場として「パリの胃袋」と呼ばれていたレ・アール。現在は郊外のランジス市場に移転していますが、今ではショッピングセンターのフォーラム・デ・アールや近辺のお店などでいつもにぎわっています。レ・アールからはいくつもの通りが縦横に走っていますが、中でもモントルグイユ通りはひときわ活気があるエリアです。カフェやレストランが多く、定番のチェーン店から世界各国のおいしいもの、老舗のレストランから流行のグルメまで色々と網羅しています。今ではモントルグイユ通りがパリの胃袋と言っても過言ではありません。お買い物スポットとしても、常設市場らしく下町の雰囲気にあふれた親しみやすさがあります。まさに下町の商店街といったところですね!
牡蠣とエスカルゴの老舗
オ・ロシェ・ド・カンカル
バルザックの小説にも登場する老舗です
モントルグイユ通りにはいくつかの老舗有名店が現在も元気に営業しています。その一つが「オ・ロッシェ・ド・カンカル」。こちらは19世紀初頭に創業した牡蠣専門店です。創業当時は59番地にありましたが現在は78番地にお店を構えています。水色の壁に金の装飾がついたファサードがとてもクラシックな雰囲気を出しています。レ・アール市場の牡蠣商人がオープンしたこのお店は、牡蠣といえばココと当時から評判になり、あの文豪のバルザックが通ったことでも有名です。
もう一つの老舗店は、看板に大きなカタツムリが乗っかっているのが目を引く「エスカルゴ・モントルグイユ」。言うまでもなくこちらはエスカルゴ専門店です。1832年創業という歴史あるレストランで、作家のマルセル・プルーストや女優のサラ・ベルナール、そしてパブロ・ピカソになんとチャップリンまで、幅広い著名人たちに愛されました。店内は19世紀の第二帝政スタイルの内装で、歴史的記念物に認定されています。エスカルゴはオーソドックスなものから、フォアグラやトリュフなど、味付けのレパートリーも楽しめます。
歴史ある通りの老舗で食べるフランスグルメは雰囲気もいっしょに味わいたいですね!
エスカルゴ・モントルグイユ
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巨大カタツムリがお出迎え!
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新旧のスイーツ対決
18世紀創業のストレール
モントルグイユ通りには甘いグルメも充実しています。まずは老舗中の老舗、「ストレール」。なんと1730年創業のパティスリーです。ルイ15世の妻のお抱え菓子職人だったニコラス・ストレールは、このお店でババ・オ・ラムを考案しました。今ではすっかりフランス菓子の代名詞ですが、始まりはこちらのお店からだったんですね。ショーケースにはそのババ・オ・ラムをはじめ、名物商品でもあるピュイ・ダムール(カスタードタルト)やその他いろいろなパティスリーが豊富に並んでいます。また、お菓子だけでなく惣菜系も揃っています。
パティスリーのセレクトショップ、フー・ド・パティスリー
さて、老舗があれば現役のパティシエによる最先端スイーツも見逃せないですよね。そんなときにおすすめなのが「フー・ド・パティスリー」。このお店のユニークなところは、色んな人気パティシエの作品を選りすぐって販売しているところ。言わばパティスリーのセレクトショップです。有名店、人気店のスイーツをはしごするのは大変ですが、このお店でならいっぺんに色んなシェフの味が買えちゃいますね!
各国のグルメが集う通り
グルメ激戦区のモントルグイユ通りには、フランスだけでなく世界各国の料理店があり、イートインやテイクアウトなどお手軽に味わえるのも魅力です。最近では本格的なハンバーガーがブームでしたが、ベジタリアン系やグルテンフリー系のショップが広がりつつあります。こういった食べ物の流行はモントルグイユ通りやそれに交差する小さな道にも表れます。
モントルグイユ通りはいくつかの細い通りと交差しているのですが、ここにも人気店や穴場店を見つけることができます。例えばマンダール通りにあるケベック料理の専門店「メゾン・ド・ラ・プティ―ン」。フライドポテトにグレイビーソースをかけたケベック地方の味をパリでも再現しています。
モントルグイユ通りのカフェやレストランは比較的スタンダードなフレンチが主流ですが、カジュアルな惣菜店は使いやすくて便利。特にイタリア系の惣菜店が目立ちます。珍しいところではクルド料理という変わり種も。ですが生存競争が激しいのでお店が変わることもしばしば。今度はどんなグルメがパリで流行るのでしょうか?
根強いハンバーガー人気
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ピタロールのお店
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牡蠣は外せません
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珍しいクルド系サンドイッチのお店も
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いかがでしたか。古い歴史を感じさせつつも、流行の発信地として不動の位置をキープしているモントルグイユ通り。さすがに安定の人気エリアですね。パリの中心部にありながら、下町の商店街である親しみやすさも素敵です。みなさんもぜひ目的に合わせてモントルグイユ通りを歩いてみて下さい。きっと思い出のグルメに出会えることでしょう!
以上、パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2021-10-20