サンジェルマンを歩いてみよう!

畑に囲まれたサンジェルマン、取り残されたパリ郊外だったサンジェルマンの名残、ギロチンの歴史‥新しいサンジェルマンを見つけてみましょう。

こんにちは、パリナビです。古本屋さんやギャラリー、おいしそうなエピスリー。サンジェルマン地区は散策するのにぴったりの場所。でもちょっといつもは通らない通り、素通りしていた場所。サンジェルマン散策がもっと楽しめるちょっと歴史探訪へお誘いします!

カフェ・ドゥー・マゴ Cafe deux magot

カフェはサンジェルマン・デ・プレ駅から歩いて1分。

カフェはサンジェルマン・デ・プレ駅から歩いて1分。

日本の渋谷にも支店をもつカフェ・ドゥ・マゴ。ドゥ・マゴ・パリは、昔、当時流行のアジア風雑貨や布や衣装を扱うお店としてオープン。珍しいもの好きのパリジャンにも人気だったとか。お店のオーナーが変わってカフェに転身した今も、 店内には1812年の創業以来、 その当時を忍ばせるアジアティックな2つの像が並んでいます。ドゥ(ふたつの)マゴー(陶器などでできた中国製の人形)という意味。なるほど納得‥カフェ・ドゥ・マゴは、アーティストのたまり場となり、ピカソやフェルナン・レジェ、シモンヌなどが集まりました。カフェでは当時のまま、おいしいショコラ・ショーやワイン、ウイスキーなどが楽しめます。
サンジェルマンを歩いてみよう! 歴史 ルネッサンス建造物 夏にはテラスでアペリティフを楽しんで。

夏にはテラスでアペリティフを楽しんで。

ドゥー・マゴの店名にもなった2人の中国人の像は、今でもカフェを見守ります。

ドゥー・マゴの店名にもなった2人の中国人の像は、今でもカフェを見守ります。

畑に囲まれた!?サンジェルマン教会 Eglise saint-germain-des-pres

昔はパリ郊外だったサンジェルマン。サンジェルマン地区はパリのひとつの砦、外敵を防ぐ要塞でもありました。その中心サンジェルマン教会はボナパルト通りを含む大きな城壁で囲まれ、当時は畑がたくさんあったとか。アベイ通りにあるインテリアショップ“フラマン”には、店内に当時の城壁が残ります。お願いすれば見せてもらえるかも。

歩き疲れたら、とっておきのカフェ

このティーポットが目印

このティーポットが目印

車の通らないパッサージュ。商業用に使われているものも多いのですが、パッサージュ・ドーフィンは静かな通り。ここに面するカフェ「L’heure Gourmande」 でお茶をどうぞ。陽の光がたっぷり入る大きな窓、ひっそりと落ち着ける角の席‥気分に合わせてお気に入りの席に座ってください。スイーツはもちろん、塩味のお惣菜の用意もあり、小腹がすいた時にも活躍します。
「L’heure Gourmande」
22 Passage Dauphine 75006 Paris
01 46 34 00 40

何でもとっておくもの。

ネスル通りのビルの改築工事のため、天井の板を取り壊していました。するとその中から見事な装飾が‥これは、18世紀のルネッサンスのイタリア様式の装飾画。その後流行がすたり、壊されて今に残るものはわずか。このビルは、付け足し工事で改装したために見事な保存状態でした。何でも壊さないで取っておくものですね。
※残念ながら、一般公開はしていません。

不思議な棒を発見

パッサージュ・ドーフィンを抜けてドーフィン通りを渡るとクリスティーヌ通り。こちらを進み、レストラン・フェルナンドを過ぎたあたり、立ち止まって上を見上げてみましょう。不思議な棒が三本出ています。これは、昔のエレベーター。大きなものを持ち上げる時に使ったものなのだそう。

18世紀の彫刻です。

サン・タンドレ・デ・ザール通りとグラン・オーギュスタン通りの交差点の角に「マリアンヌ・グレー」という店があります。このファサードは18世紀の彫刻が見られ、中には見事な螺旋階段を見ることができます。

ギロチン初使用は、ここ!!

クール・ド・コメルス•サンタンドレは、貴婦人が偽装してこっそりとカフェを楽しんだのだとか。現在する「カフェ・プロコープ」もそのひとつ。また、ギロチンを初めて試した場所です。(諸説あるものの)ギロチン外科医が開発したといわれる苦痛のない処刑器「ギロチン」は、40kgの刃が首を落とすもの。こんな小さな通りで試用されたのですね。
サンジェルマンの歴史探訪、いかがでしたか?以上、サンジェルマンで小さな発見をしたパリナビでした。
関連タグ:歴史ルネッサンス建造物

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-01-14

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