日本でもおなじみのフランス語特集!

何気なく使っているカタカナ!実はフランス語だって知っていましたか?

こんにちは、パリナビです。フランス語ってどこか格式高く難しいと思われがちですよね。でも実は、普段私たちが何気なく使っているカタカナもなんとフランス語から読み方を変え、意味を変えたりして伝わってきたものがあります。ということで今回は、日本でも馴染みのあるフランス語をここで紹介したいと思います。
まずは食べるものをリストアップしていきましょう!!

お菓子&食の関連のフランス語

日本でもおなじみのフランス語特集! 日本でもおなじみのフランス語特集!
日本でもおなじみのフランス語特集! 日本でもおなじみのフランス語特集!

◎ショコラ (chocolat:チョコレート・チョコレート飲料、ココア・チョコレート色)

◎ガトー (gâteau:お菓子・ケーキ)

フランスのお菓子は材料と作り方によって3タイプに分かれるそうですが、ガトーは小麦粉・卵・バターを練った生地を主体とするpâtisserieに分類されます。

◎モンブラン (Mont-blanc:白い山)

mont が山。blancが白という意味のこと。

◎エクレール (éclair:エクレア) 

細長いシュークリームの上にチョコレートをかけた洋菓子のこと。
お菓子の名前の他に稲妻、きらめき、閃きという意味も。

◎タルト (tarte:タルト)

パイ生地の上に果物やクリームを飾った焼き菓子。

◎ミルフィユ (millefeuille: ケーキのミルフィーユ)

mille (ミル)とは「1000」、feuille(フイユ)とは「葉・薄片」のことで千枚の葉という意味。
またフィーユ(fille)と伸ばして発音してしまうと、別の意味で”少女”になってしまうのでご注意ください。

◎マロン (marron: 栗)

色の名前でも使われています。18世紀に大きな栗の実「シャテーニュ」(châtaigne)をさす果実の名から派生した語だそう。

◎シュ (chou:キャベツ)

キャベツの皮に似て薄いケーキだからついた名前だとか。ちなみにフランス語でシュークリームは「シュー・ア・ラ・クレーム」と言います。また私たちがChouchou:シュシュといって髪の毛につけているのは「お気に入り」という意味)

◎クロワサン (croissant :クロワッサン 三日月形のパン)

◎オルドゥーヴル (hors d’œuvre:オードブル・前菜)

おもにフランス料理で食事の最初に出される料理。ムースやサラダ、テリーヌ、マリネ、チーズやカナッペなど。

◎アラカルト (à la carte:一品料理)

あらかじめ決められたコース料理ではなく、お客様の好みで一品ずつ選べる料理のこと。本来は「献立表から一品ずつ注文して」という意味だそう。

◎アペリティフ (apéritif:食前酒)

食前に少量のアルコールをとることで食欲をそそる効果があるとされ、シェリーやシャンパン、ベルモットなどアルコール度の低いものが飲まれます。

◎ビストロ (bistro:ビストロ)

気軽に入れるカジュアル西洋レストランのこと。簡単な食事にお酒も楽しめる場所。

◎マヨネーズ (mayonnaise:マヨネーズ)

マヨラーは日本語ですが。

◎ブイヨン (bouillon:ブイヨン、スープ)

肉や野菜などを煮込んでだしをとったスープのこと。

◎フィレ (filet:牛や豚の腰から背中にかけての背骨の内側肉のこと)

お肉屋さんにヒレください!というこの「ヒレ」がこのことです!

◎コンポート (compote:コンポート・果実のシロップ煮)

◎ポトフ (pot-au-feu:肉と野菜の煮込料理)

potが壺や瓶。feuが火の意味のこと。本来はストーブにかける鍋の意味で、材料を入れた鍋をストーブにかけて作ることからこの名前がついたそう。

◎グハータン (gratin:グラタン)

オーブンで焼いた料理のこと。こそげるという意味。グラタンはフランスのドーフィネ地方の郷土料理から発達した料理で、食材を加熱する際に焼きすぎてしまったものが発祥とのこと。

◎ドリア
 (doria:ドリア)

ピラフやバターライスの上に肉に野菜などの具を載せてホワイトソースをかけてオーブンで焼いたもの。

◎ポタージュ (potage: スープ)

◎ムース (mousse:ムース、泡、コケ)

泡だてた生クリームや卵白を混ぜたふんわり感のことをムースといい、また髪の毛につけるムースもここからきています。

◎カフェ・オ・レ 
(café au lait:牛乳入りのコーヒー)

温めた牛乳をたっぷりと加えたコーヒーのことで、コーヒーと牛乳を半分にして注ぐのが基本。lait がミルク・牛乳という意味。

◎マルシェ (marché:市場・取引)

歩くこと、乗り物などが進行、運行といった意味もあり。ここ数年で日本も日曜や祝日になるとマルシェが立ち並ぶようになりましたね。

天気に関するフランス語

今度は天気に関するフランス語を並べてみましょう!

◎セゾン (saison:季節・時期・シーズン)

お馴染みのセゾングループ。

◎プラントン (printemps:プランタン春・青春・若さ・政治的な)緊張緩和の時期)

お馴染みのプランタン銀座もこれです!

◎スィエル (ciel:空・天国・天体)

ソレイユ 
(soleil:太陽・日や日光)

◎アルカンスィエル (arc-en-ciel :アルク・アン・シエル 虹)

☆豆知識☆
日本の音楽界で有名なラルクアンシェル!これはフランス語で「虹」の意味。フランス語ではLArc-en-cielと書いて、「ラルカンスィエル」と発音します。Arc-en-ciel(アカンシエル)が虹という意味で、そこに定冠詞LeがついてLArc-en-cielとなります。英語にするとThe Rainbowということですね。

■その他のフランス語■


◎プロフィール (profil:横顔、輪郭、側面)

◎メトロ
 (métro:地下鉄)
日本でもおなじみのメトロ。

◎プロムナード 
(promenade:遊歩道、散歩道、散歩そのもの)

◎ヴォヤージュ (voyage:旅行・移動・往復) 

bon voyage! と旅雑誌なんかに載っていますね「よいご旅行を、気を付けて行ってらっしゃい!」がこの単語。

◎シャトー (château:シャトー 城・宮殿・ワインの蔵元)

◎プティ (petit: プチ 小さい、幼い、愛らしい、子供)

日本でもさまざまなものに使われているプチケーキやプチシュークリームなど体が小さい方のプチサイズなどがあります。

◎メゾネット (maisonnette:メゾネット)

マンションで1戸が2階建てになっているもの。

◎メゾン (maison:メゾン 家や邸宅。ほか、家族、一家、会社、家柄など)

☆豆知識☆「家族」という意味であるla familleは、「親戚」まで広い意味を含んでいるそうです。

◎コンスィェルジュ (concierge:コンシェルジュ 門番・管理人、ホテルの接客係)

ここ最近日本の高級マンションに行くとこのコンシェルジュさんが対応してくれます。

◎クール (cours:講義、流れ、課程)

またラジオやテレビで連続番組の一区切り単位。ワン・クールといわれるのがこれにあたります。

◎ブケ (bouquet:ブーケ)

日本では結婚式の新婦がもつ花束のことを意味、しかしフランスでは結婚式に限らず、日常の花束も意味します。

◎マシェリ (ma chérie:いとしい、大切な妻や恋人に愛情をこめて呼ぶときのおまえの意)
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◎ボヌール (bonheur:幸福、幸運。幸せの意味)

日本ではケーキ屋さんやエステサロンで見かける名前ですね。

◎レズュメ (résumé:レジメ 要約・研究論文・履歴書)

もう書きたくありません。

◎コラージュ (collage:貼り付けること、美術のコラージュ)

◎アール・ヌーボォー (art nouveau:フランスで流行した芸術様式)

◎アトゥリエ (atelier:アトリエ 工房、画家や彫刻家などの仕事場)

◎アヴァンガルド (avant-gardeアバンギャルド:前衛芸術)

◎アルカイック (archaïque:アルカイック 古風な、旧式な)

唇の両端がややあがり、笑っているように見える。アルカイックスマイルが有名です。アルカイク(archaic)は古代ギリシア語のarche(古い)から派生した語で、意味は「古拙」に近い。

◎デコルテ (décolletée:デコルテ)

ファッション業界で胸の谷間を含む首筋から胸元にかけての部分を指します。

◎バレッタ (barrette:小さな棒状、髪留め)

◎アンケッド (enquête:アンケート)

フランスでも「アンケート」の意味で使いますが、本来「調査」や「取り調べ」の意味が強いでようです。

◎アンコール (encore:アンコール)

日本でもよくコンサートなどでもう一度!聞きたいよと求めるときに使う言葉。でもフランス語は「再び」「さらに」「まだ」を意味し、「また行くの?」「もっと?」的に使われます。ちなみにフランスでは、アンコールを音楽会などで求めることをbis(ビス)を使います。

◎クレヨン (crayon:クレヨン)

幼稚園の時によく使ったクレヨン。もともとの語源はフランスとなり「白亜」すcraieに「小片」を意味する-onがついたも語で広義には「鉛筆」、「コンテ」、「パステル」などの画材やそれを用いた絵画を意味。
フランスでは鉛筆の意味です。
►「アンコール」、「クレヨン」はフランス語→英語になり日本に入ってきて使われているものです。

◎カムフラージュ (camouflage:カモフラージュ 偽装・迷彩・隠ぺい)

◎クーデタ (coup d’ État:クーデター)

昨今ニュースで頻繁に聞く言葉。Coup は打つこと、(悪い意味で)企てるを意味し、eta の「国家」や「政府」を意味する言葉をつなぎ合わせたもの。そのままの意味で使われています。

◎デジャビュ (déjà-vu:デジャヴュ すでに/もう以前に/既視体験・既視感) 

「この夢前にもみたことある!」そう感じた時によく使う言葉、デジャブ!もともとフランス語ですが、日本人は英語で「デジャヴ」と発音しているみたいです。 

◎アヴェック (avec:アべック)

「~と一緒」を意味するフランス語の前置詞。英語に直すとwithの意味で、日本では和製フランス語として、ひと組の男女を意味する言葉として使われています。なおカップルは英語からきた言葉。

◎ランデブー (rendez-vous:ランデヴー)

この言葉はピンク色=恋を意味しているのかと思っていました。しかしフランス語では、広い意味での「会う約束」をさし、医者などと会う約束をする、面会する、会合場所という意味となっています。なぜ日本は「デート」として利用したのでしょうか?横文字っていうおしゃれさやロマンスのイメージが伝わるパリという風景からなのでしょうか。

◎エスプリ (esprit:精神、知性、才気、霊魂などの意味。英語でいうspirit)

日本でも女性の洋服ブランドにもなって馴染みのあることばです。

◎ヴァンサンカン (vingt-cinq ans:25歳)

cinq と ans の間に2つの単語を繋げて発音する(リエゾン)ので ヴァン サンク アンとならずにヴァンサンカンと読むことになります。25歳前後の女性をターゲットにしたファッション雑誌がありますが、手に取る度に本の名前のせいでしょうか、より大人向けのように感じます。

◎トラヴァイエ (travail:トラバーユ)

日本でもお馴染み転職雑誌「とらばーゆ」。フランス語では仕事や職業のほかに研究、機能、練習、訓練という意味もあります。

◎オードコロニュ (Eau de Cologne:オーデコロン 香水)

eau が水。colongneがケルン。ケルン産地の水という意味がもともと。

◎ブティック (boutique:ブティック)

小規模なお店、ブランド品を売る高級店のこと。

◎モード (mode:流行、ファッション)

◎デサン (dessin:デッサン)

鉛筆、クレヨンで描かれた絵画のこと。

◎ジュポン (jupon:ズボン)

女性がスカートの下にはくペチコートのことでした。日本では幕末になって「ずぼんと足に入る」といったことからズボンとなった説もあるそう。

◎オブジェ (Objet:物体)

(感情・行為などの)対象の意味。また前衛芸術で、作品中に用いられる石・木片・金属などさまざまな物。また、その作品のこと。
►「デッサン」、「ズボン」、「オブジェ」はフランス語→日本語となり英語では意味が通じないものです。


いかがでしたか。普段使っているフランス語のカタカナが思いの他、沢山あったと思いませんか?こうしてひとつひとつの語を知るうちに一段とさらにフランスについて知りたい、早く現地へ行ってみたいと思いが高まったのではないでしょうか。以上、パリナビでした。
 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-10-31

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