パリの中華街に行ってみよう!

ヨーロッパ最大級の規模を誇るパリの中華街に行ってみよう!

こんにちは、パリナビです。世界各地どこへ旅行に行こうとも、その国の首都にはほぼ必ず見つかるチャイナタウン。現地の味に飽きても、チャイナタウンに行けば、なんとなく食べなれたものに出会えますよね。中華料理になじみの深い私たちにとっては、ありがたい限り。こちらパリの中華街は、ヨーロッパの各国の中華街の中でも、規模が大きいことで知られています。また、歴史的背景もあって、パリ市内の一箇所だけでなく、何箇所かに分かれ、それぞれ違う特徴をもっています。今回はパリの中華街の一つ一つ、詳しくご紹介したいと思います!

歴史、文化的背景

正確な数字はなかなかでませんが、現在、フランスの人口の5パーセントは中国系だという説もあります。ヨーロッパの都市ではダントツ1位の規模。歴史をさかのぼると、フランスは第一次世界大戦中に多くの中華系移民を受け入れ、その後、その数は増えていきました。中国では出身地方(省)によって文化や人々の気質も大分異なります。そうなると料理の内容も違います!たとえば中華料理としてポピュラーな餃子ですが、すべての中華料理屋さんで見かけるわけではありません。また余談ですが、中にはその地方同士あまり仲がよくなかったりするケースもあるそう。また、パリの中華街で商売をする人々は中国だけでなく、ベトナム、ラオスなどのアジア各国出身の人も多いそう。たとえば傍からみると中華レストランでもオーナーはラオス出身、というケースもしばしば。それらのレストランでは中華だけでなくベトナム料理や、タイ料理などのメニューが豊富であることが特徴のひとつです。

パリ南部、13区 

パリの中華街といえば、まず13区にある中華街が1番有名。こちらはパリ市内一の規模というだけでなく、ヨーロッパ一の規模を誇るそう。こちらに住む中華系の人々や地元のパリの人にも人気のレストランは、この界隈に沢山あります。
Place d’Italie (プラス・ディタリー)
3つのラインのメトロが乗り入れていることで、割とアクセスが簡単なこちらのエリア。駅を降りると、中華系ではないショッピングセンターがあったり、一見中華街とは思えない雰囲気です。しかし、イタリー広場からのびるAvenue de Choisy (ショワジー通り) やAvenue d’Italie (イタリー通り) を進んでいくと中華系スーパーやレストランなどが、道の両側に並びはじめます。
Place d'Italie (イタリー広場) 。

Place d'Italie (イタリー広場) 。

駅前のショッピングセンター。

駅前のショッピングセンター。

パリの中華系スーパーの代表格。

パリの中華系スーパーの代表格。

Porte d’Ivry (ポルト・ディヴリー)
プラス・ディタリーから前出の通りを進むと、ザ・中国的な雰囲気のエリアにたどり着きます。13区の中華街の中心部です。こちらは、メトロでいうと、7番線のPorte d’Ivry (ポルト・ディヴリー) が最寄り駅です。ここまで来ると、中華系大御所スーパーの本店や中華系のお店がつまったショッピングセンターなど、まるで中国にいるかのような雰囲気です。中国のお正月である春節には派手な飾りつけが行われます。
中国の一角に迷い込んだような感覚!! 中国の一角に迷い込んだような感覚!! 中国の一角に迷い込んだような感覚!!

中国の一角に迷い込んだような感覚!!

パリ北東部、19区 

Belleville (ヴェルヴィル)
パリの中華街として13区の次に有名なのが、19区のBelleville (ヴェルヴィル) 。メトロ11号線と2号線が乗り入れていて、駅を降りるとすぐそこに中華街が広がっています。ちなみに、こちらのエリアは中華系だけでなく、他のエスニック系のお店も交じり合い、13区の中華街とはまた様子が異なります。
13区とはまた違った雰囲気です。 13区とはまた違った雰囲気です。 13区とはまた違った雰囲気です。

13区とはまた違った雰囲気です。

パリ中心部、3区

Arts et Metiers (アール・エ・メティエ)
Centre Pompidou (ポンピドゥー・センター) から、Rue Beaubourg (ボーブルグ通り) をまっすぐ歩くとたどり着くこちらのエリア、メトロの最寄り駅はArts et Metiers (アール・エ・メティエ) 。他の中華街と違ってこの近辺には服飾系の問屋が多く軒を連ねています。“小売はしていません!”などという案内がフランス語と中国で書かれているのもなかなか面白いです。そして、こちらにあるお店のオーナーはほとんどが中国は温州という地方出身だそう。中国の中でも温州の人々は商いの才があるといわれているんですって。
パリの中心地に位置するこちら、アクセスも簡単。 パリの中心地に位置するこちら、アクセスも簡単。 パリの中心地に位置するこちら、アクセスも簡単。

パリの中心地に位置するこちら、アクセスも簡単。

中華街で特にオススメしたいもの!

中華大好きナビ的オススメは以下のこちらです。(食べ物ばっかり・・・!)
○肉まん
ガラスケースの中に積み上げられた肉まん。見るからに美味しそう。そして、ナビも沢山のお店で挑戦してみましたが、ほとんどのお店はその期待を裏切らないお味です。ひとつ100円くらいなので、お気軽でおなかもいっぱいです。
○中華惣菜+中華ビール
実際目で見て好きなおかずを選べるので、ほとんどはずれがありません。甘い (ティエン・ダ) か辛い (ラー・ダ) かだけ確認をした方がいいかも?!
○本格中華料理
パリの中華街には沢山の中華レストランがあります。競争が激しいせいか自然とレベルはお高め。美味しいお店は必ず混んでいますので、そちらを目安に入ってみてくださいね!

パリで食す中華料理は、中国の人いわく本場とはまたちょっと一味違った感じなんだそう。確かにもともとは同じものでも、場所が変われば独自の食文化が生まれますよね。パリの中華街の歴史的背景もなかなか興味深いです。パリに来た際は、それらを体験してみるのも面白いのかも?!以上、パリナビでした。
関連タグ:中華街

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-06-24

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