シテ島、サン=ルイ島を歩いてみよう!

セーヌ川中洲の2つの島。パリ市の歴史はここから始まりました。

こんにちは、パリナビです。パリの街を縦断するようにして流れるセーヌ川を境に、南側は右岸、北側が左岸と呼ばれ、雰囲気も異なります。そして中洲部分にあるのがIl de la Cité (シテ島) とIle Saint Louis (サン・ルイ島) 。4区と1区に属しているエリアです。パリ観光の目玉の一つ、ノートルダム大聖堂があるのがシテ島です。こちらの2つの島の歴史は古く、パリ発祥の地と言われているそうです。島内をゆっくり歩いても、大体2時間くらいで周れてしまう小さなエリアですが、見どころが沢山詰まったエリアです!
シテ島には、ノートルダム大聖堂を筆頭に、マリーアントワネットが最後に幽閉されたコンシェルジュリー、警察庁や裁判所などがあります。そしてそのシテ島と一本の橋でつながっている、隣のサン・ルイ島は多くの著名人が住居を構え、パリ屈指の高級住宅地として知られているそうです。歴史が古いこちらのエリアは、出会う風景のすべてが絵になるものばかり・・・。今回はその2つの島を歩いてみましょう!

世界遺産エリア

パリのセーヌ河岸は世界遺産に登録されているエリアです。そして、その中洲の2つの島も登録エリアの一部です。徒歩もいいですが、船上からこれらの世界遺産のエリアをばっちり望むことができる、セーヌ川クルーズはオススメですよ!

シテ島

メトロ4号線のシテ駅を降りると、そこはセーヌ川の中洲です。いつの間にか川を渡っていたんですね。駅前には緑で覆われた草木の市場があり、こちらも昔からのシテ島ならではの風景のひとつ。
メトロのCité (シテ) 駅。

メトロのCité (シテ) 駅。

駅を降りると、花木の市場があります。

駅を降りると、花木の市場があります。

メトロを出たところの広場から。 メトロを出たところの広場から。

メトロを出たところの広場から。

それでは、島内を歩いてみましょう。


ノートルダム大聖堂
シテ島にある建造物といえば、まずはゴシック建築の最高傑作として知られるノートルダム大聖堂です。着工は1183年。なんと約180年の年月をかけて完成したそうです。有名な絵画で当時の様子が残されているナポレオンの戴冠式など、歴史的な行事の舞台となったのもこちらの大聖堂だそうです。
大聖堂の裏手。

大聖堂の裏手。

美しいステンドグラス。

美しいステンドグラス。

重要行政機関が集まる島
パリ市の歴史はこちらの島を中心に広がっていったそう。そのため今でも多くの重要機関がこちらの島内にあります。裁判所や警察庁がその代表です。ちなみに、パリに住む外国人が滞在許可書などを申請するのがこちらシテ島の警察庁。そして裁判所の隣りには、かつて牢獄として使用されていたコンシェルジュリがあります。こちらは現在は使われていませんが、その昔多くの死刑囚がこの中でその刑の執行を待ったそうです。中でも有名なのが、当時のフランス王妃、マリーアントワネット。彼女を筆頭にフランス革命中は多くの王族や、貴族がこちらに収容されたそうです。
裁判所。

裁判所。

警察庁。

警察庁。

商事裁判所。

商事裁判所。

サント・シャペル教会。

サント・シャペル教会。

コンシェルジュリー。

コンシェルジュリー。

サン=ルイ島

シテ島とPont St-Louis (サン=ルイ橋) で結ばれているこちらの島。歴史ある優雅な住宅地として知られていますが、別名、アイスクリーム島としても知られているんですよ!
シテ島とはサン=ルイ橋 (Pont St-Louis)で結ばれています。

シテ島とはサン=ルイ橋 (Pont St-Louis)で結ばれています。

シテ島、サン=ルイ島を歩いてみよう! セーヌ川 世界遺産 行政機関 高級住宅地中洲 シテ島、サン=ルイ島を歩いてみよう! セーヌ川 世界遺産 行政機関 高級住宅地中洲
名物はアイスクリーム!
アイスクリーム島ってアイスクリームのような形をしているから?と真っ先に思ったナビですが、行って見てわかりました。アイスクリーム屋さんが多いんです。ちなみにフランス語でアイスクリームはGlace (グラス) といいますが、このグラスとはジェラートとアイスクリームの総称という感じ。そしてそのグラス、パリではBerthillon (ベルティオン) というお店が一番人気で、こちらの島に本店があるんです。手作りのグラスの数々、沢山の種類があって迷いますが、2つくらいはぺろっと食べられてしまいます! 
フレーバーも様々!ぜひトライしてみてください! フレーバーも様々!ぜひトライしてみてください! フレーバーも様々!ぜひトライしてみてください!

フレーバーも様々!ぜひトライしてみてください!

オシャレなお店が並ぶ目抜き通り
小さな小さなサン・ルイ島、島の目抜き通りがRue Saint-Louis en Ile (サン=ルイ・アンイル通り) で、道の両脇にオシャレなブティックやギャラリー、レストランなどが所狭しと並んでいます。例のベルティオン本店もこの通りにありますよ。
セーヌ河岸を散策
こちらの島で楽しみたいのが、セーヌ川の散策。河岸へつながる階段を下りて、セーヌ川の流れをゆっくり眺めてみてくださいね。夏場はピクニックをする人でにぎわいます。

多くの橋でつながっています

シテ島と、サン=ルイ島これらの2つの島は、右岸側 (4区と1区) は4本、左岸 (6区と5区) 側は5本の橋でつながってます。そのうち、シテ島の西側と右岸を結んでいるPont Neuf (ポン・ヌフ)  はパリで1番古い歴史を持つ橋なのだそう。“ポン・ヌフの恋人” という有名なフランス映画はこちらが舞台なんだそう!
ポン・ヌフ。

ポン・ヌフ。

路地裏を散策してみよう!

こちらの島を散策しているときは、セーヌ川を越えない限り、迷うことはありません。小さな路地裏を思いのまま進んでみましょう。白黒の絵葉書にぴったりはまりそうなノスタルジーを感じる空間やパリらしい小粋な風景、お気に入りのシーンに出会えると思います。


静かな島中の所々でその歴史を感じさせるものが見つかります。それは建物であったり、装飾であったり、お店であったり、そしてこの島の住人であることが誇らしげな人々であったり・・・。いずれにせよ、一生心に残る風景に出会えると思います!以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-10-25

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