パリのスーパーマーケット特集!

日々のお買い物には欠かせないスーパーマーケット。パリのスーパーってどんな感じ?日本のお店との違いは?旅行中も何かと便利なパリの「スーパーマルシェ」をご案内。

こんにちは、パリナビです。さて、パリに来たら一度や二度は必ずお世話になるのがスーパーマーケット。街を歩いていてもあちこちで目にするのではないでしょうか。ペットボトルの水やドリンクから、ちょっとしたお土産のお菓子まで見つかったり、旅行中はけっこう便利な存在です。そして、働くパリ市民の日々の食生活を支えるのも、やはりスーパーマーケット。ひとくちに言っても、色んなタイプのお店があります。今回はパリのスーパーマーケット事情とともに、代表的なお店もいくつかご紹介していきたいと思います。

日本のスーパーとの違い


レジは行列覚悟

レジは行列覚悟

フランスは基本的に日曜はお店はお休みです。したがって、スーパーもお休みのところが多いです。土曜日や祭日の前の日には、次の日の分まで買っておかなければならないので、日本に比べたら不便と感じます。しかし店舗によっては日曜に営業して他の曜日にお休みしているところもあるので、日曜の夕方、買い忘れたものを求めて空いているお店に駆け込む人の姿も。
そして、営業時間も日本に比べると短いです。日本の大型チェーン店のような24時間営業のお店はありません。朝はだいたい9時から、夜は20時閉店が平均的ですが、地域やお店によっては22時ぐらいまで開いているところもあります。これはかなり遅い方です。
フランスのスーパー名物と言えば、レジの行列。日本のレジのような機敏さを期待してはいけません。自分で会計するセルフレジを導入しているお店もたまにありますが、まだまだレジスタッフが椅子に座ってのんびり会計している風景の方が多く見受けられます。人々の一度の買い物の量も日本よりはるかに多い気がします。買い物をするなら、できれば夕方の帰宅時を避けたいものです。
チーズはさすがの品揃え

チーズはさすがの品揃え

香辛料コーナーも楽しい

香辛料コーナーも楽しい

野菜は量って、肉はブロックで!


生鮮食品の売り方は日本との違いがかなり感じられて面白いかも知れません。
ほとんどの野菜をパッケージ売りしていて値段が均一的な日本のスーパーに比べて、フランスは野菜、果物はマルシェのようにバラ売り、量り売りが基本。自分の目でじっくり吟味して選ぶことができます。値段はキロ単位で表示してあります。なのでトマト一個、にんじん一本から買うことができます。必要な分だけ買えるのは嬉しいですね。
肉売り場もフランスの食文化が表れています。何といってもブロック肉の多さ。オーブンで調理することが多いからでしょうか。そして骨付きが多いです。肉類のバリエーションも豊富。うさぎや七面鳥など日本ではあまりお目にかからない食材もこちらでは普通に売っています。
逆に、日本にあるような薄切り肉は存在しません。鶏のひき肉も見かけません。これも食文化。色んな部位を色んな形で売っているという便利さでは日本のスーパーに軍配が上がります。

それではパリにある主なスーパーマーケットを見てみましょう。
野菜、果物は量り売りが基本 野菜、果物は量り売りが基本

野菜、果物は量り売りが基本

モノプリVSフランプリ


パリでスーパーと言ったら真っ先に思いつくのは、やはりモノプリ(MONOPRIX)。食品だけでなく、
衣料品や化粧品、本に生活雑貨まで、日常で必要なものは何でもそろうのがモノプリ。主要な駅の近くには必ずといっていいほど店舗があるので便利ですね。オリジナルブランドの食品は、パッケージもお洒落でお土産にもおすすめできます。
そして、モノップ(MONOP)というモノプリの姉妹店もあります。こちらは主に食品を扱っており、モノプリほど店舗も大きくなく、コンビニ感覚で必要なものを少し買うのにぴったりです。出入り口付近には、買ったものをその場で食べられるように、電子レンジとカウンター式のテーブルとスツールがあるので、食べる場所に困った時には助かりますね。朝8時半から深夜0時までオープンというのも、遅くまで働く人の大きな味方でしょう。
ただしモノプリ系のお店は高いので有名。したがって高級住宅街と言われるところのスーパーは殆どモノプリ。
パッケージがお洒落なモノプリオリジナル商品 パッケージがお洒落なモノプリオリジナル商品

パッケージがお洒落なモノプリオリジナル商品

イートインができるMONOP' イートインができるMONOP'

イートインができるMONOP'

さて、店舗数でモノプリに負けないのが、フランプリ(marché franprix)。パリのいたるところで見かけます。モノプリに比べるとこちらはもう少し庶民的。オリジナルブランドのLeader Price商品はかなりお安めです。地域によって日曜オープンの店舗もあり、地域密着型スーパーといったところでしょうか。

カルフール、街ナカ版


カルフール(Carrefour)といえば、どちらかというと郊外にある巨大店舗、ハイパーマーケットというイメージです。食品や衣類だけでなく、自転車やガーデニンググッズ、日曜大工用品まで売っていて、週末に車でやってきて大量の買い出しをするのが、郊外のお買い物。
パリは小さい街なのでここまで大きなお店は市内にはありませんが、その代わりミニバージョンのカルフールがあります。
パリ市内では、「カルフールマーケット」と「カルフールシティ」など名前が分かれます。マーケットの方が、規模が大きめで品数も豊富です。セルフレジを導入している店舗もあります。カルフール・ディスカウントというオリジナル商品は、シンプルなパッケージでお値段もお手ごろです。
シティの方は、もう少しコンビニ的な店舗です。ちょっとした買い物なら、これぐらいの規模のお店の方が買いやすいかも知れません。
コンビニ的といえば、大型スーパー、カジノ(Casino)の小さいバージョン「プチ・カジノ」も。駅ナカにあったりと、とても便利です。まさにコンビニ感覚ですね。お値段でいえば、カルフールもカジノも若干高い部類に入ります。
ビオ食品コーナー

ビオ食品コーナー

ワインコーナーも充実

ワインコーナーも充実

安さが売り、庶民派のスーパー


ハードディスカウント、というのが売り文句のスーパー、ディア(Dia)。特にディスカウントストアではないのですが、価格帯は他スーパーと比べると安めです。フランス人の普段の食生活には欠かせない生鮮食品やハム、チーズなどは常にセール品があります。「今週のお買い得品」のチラシなどは日本のスーパーを思わせます。そして、姉妹店のEdというお店も、同じく休めの価格設定です。どちらも高級住宅街よりは、いわゆる庶民的な界隈に多く展開しています。
同じように、フランチャイズでお店を増やしつつあるのが、ジェー・ヴァン(G20)。こちらも若干庶民的な界隈に多い印象です。3個パック、5個パックなどのプロモーションが多いのでまとめ買いがお得。そして安さで極めつけなのはリドル(LIDL)。ただし安いかわりに有名メーカーのものを扱っていないことが多々あり。店舗は他のスーパーより少なめです。
いかがでしたか?ところでフランスのスーパーも、ポイントカードに力を入れています。ポイントが溜まったら何ユーロ分割引とか、カード提示でレジにて更に割引、など、お客さんをリピーターにする努力というのは、どこの国でも同じようですね。パリに来たときは是非色んなスーパーを探検してみて下さい。普段のパリの生活が見えてきて面白いと思います。以上、パリナビでした。


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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-08-01

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