マルシェMarchéとは、市場のこと。パリにはいくつもの市場があり、食料品を中心に、衣類、雑貨など色々なものが売られています。フランス人は日常的にマルシェを利用し、お店の人たちとの会話を楽しみながら、買い物をします。
こんにちは、パリナビです。
マルシェMarchéとはフランス語で市場のこと。パリ市内には、定期的に開かれる90余のマルシェがあります。そこには、果物や野菜、肉、魚はもちろん、パンやお菓子、チーズ、香辛料、衣服、雑貨、コスメ製品まで、日常生活に必要な、様々なものが売られています。そして、近所に住む人々が、ショッピングカートやかごを手にやって来て、売り手と言葉を交わしながら、楽しそうに買い物をしています。
今回は、観光客がアクセスしやすい場所にある4か所のマルシェをご紹介します。
オペラに近い、マルシェ・サントノレ
オペラ座から遠くない、マルシェ・サントノレ広場で開かれるマルシェ。そう、広場の名前に“マルシェ”がついていて、訳すると、サントノレ市場広場となります。
ここにマルシェが初めて開かれたのは1810年のこと。4つの建物から成る、屋内マルシェができ、その後、建物は壊され、1997年に、著名なスペイン人建築家リカルド・ボフィルが設計したガラスの建物が立ちました。現在、マルシェは、マルシェ・サントノレ通り側から見て、この建物の右側に並びます。八百屋、チーズ屋、また帽子やマフラー、スカーフを売る店、アフリカの木のお面を売る店なども登場します。鶏の丸焼きとその付け合わせ用のポテトなども売っているので、レストランに行くのが面倒な日は、ここでテイクアウトしてもいいですね。
ブランドのブティックが並ぶサントノレ通りからもすぐなので、近くで買い物のついでに寄ることもできます。
マルシェ・サントノレ
marché saint honoré
住所:place du marché saint honoré 75001 Paris
メトロ:ピラミッドPyramides(7、14番線)
オープン:水曜12時半~20時半、土曜7時~15時
マレ地区にある、マルシェ・クーベール・アンファン・ルージュ
観光客に人気のマレ地区にある屋内マルシェで、パリで最も古いマルシェの一つに数えられます。元孤児院だった建物が、孤児院が他の場所に移転したため、1777年にマルシェとして使われるようになったのだとか。建物内には、八百屋、乳製品専門店、イタリア食材専門店など、二十件近い店が並びますが、このマルシェの特徴は、モロッコ料理、トルコ料理など、エスニック料理のテイクアウトの店がいくつか入っていること。そのため、お昼時になると、近くに勤めるサラリーマンやOLがランチを買いに来ます。中庭には食事のできるテーブルもあり、お天気のいい日は、賑わっています。
このマルシェは月曜をのぞき、毎日開いているので、マレ散策の際に、ランチを食べにふらっと寄るのもいいかもしれません。
マルシェ・クーベール・アンファン・ルージュ
Marché couvert des Enfants Rouges
住所:39, rue de bretagne 75003 Paris
メトロ:フィーユ・デュ・カルベールFilles du Calvaire(8番線)
オープン:火曜~土曜8時半~19時半、日曜8時半~16時
マドレーヌの、二つの小さなマルシェ
マドレーヌ寺院を正面から見て、左側にあるのが、マルシェ・アグソー。店が5つほどしかないので、パリで一番小さいマルシェと呼ばれています。
マルシェ・アグソー
Marché Aguesseau
オープン:火・金曜 7時~14時半
反対の右側にはマルシェ・オー・フルール・マドレーヌ、訳すると、マドレーヌの花市、その名の通り、花専門の、19世紀半ばから続く、古い市場です。
マルシェ・オー・フルール・マドレーヌ
Marché aux fleurs Madeleine
オープン:月~土曜 8時~19時半
住所:place de la madeleine 75008 Paris
メトロ:マドレーヌ Madeleine, ligne (8,12,14番線)
モンパルナス近くのオーガニック・マルシェ
オーガニックのことをフランスではビオと呼びますが、パリ市内にはいくつかのマルシェ・ビオ(ビオロジック)と呼ばれるオーガニックの食品・製品を扱うマルシェがあります。マルシェ・ビオ・ブランクーシもその一つ。モンパルナスタワーの近く、大通りから少し入った小さな広場で開かれ、オーガニックの野菜や果物をはじめ、ワイン、はちみつ、パン、また、オーガニック・コスメなども売っています。
オーガニック・コスメの店
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オーガニックのワインとはちみつ
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マルシェ・ビオロジック・ブランクーシ
Marché biologique Brancusi
オープン:土曜 9時~15時
住所:Place Constantin Brancusi 75014 Paris
メトロ:ゲテ Gaîté(13番線)
マルシェで買い物をする時のポイント
さて、マルシェで買い物をする時に気をつけたいポイントを挙げます。
カードが使える店は少ないので、現金を持っていきましょう。ただ、現金をねらうスリもいるので、注意して下さい。また、マルシェの店では英語が通じないことがよくありますが、そういう時は、ほしい品物を指さしたり、数を指で示したり、身振り手振りを使えば、案外、言いたいことは通じるものです。値段が分からなければ、紙に書いてもらってもいいでしょう。
いかがでしたか?パリに行ったら、ぜひ、活気あるマルシェに出かけて、パリジャンたちに混じって買い物を楽しんでみてください。キッチン付きのアパルトマンを借りて、マルシェで買った食材を使って料理するのも、また楽しいでしょう。
パリのマルシェ情報はパリ市のサイトに住所やオープンの日が載っているので、確認してみてください。
以上、パリナビでした。
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記事登録日:2012-05-23