パリのマルシェを楽しもう!

パリのマルシェを徹底解剖!色んなマルシェをご紹介します。

こんにちは、パリナビです。
今回はパリ名物のひとつと言ってもいい、マルシェについてお話ししましょう。パリジャンの胃袋を満たす、生活とは切っても切れないマルシェ。普段はスーパーで買い物をする人がほとんどですが、マルシェはまた別格。カートを引きながらじっくり品定め、お店の人と会話を楽しみながらお買い物をする楽しみがマルシェにはあります。
ひとくちにマルシェと言っても、屋外型、専門店型、屋内型、常設型と、タイプの異なるものがあるのはご存知でしたか?
ではタイプ別にご紹介したいと思います。

まずは屋外型マルシェから行ってみましょう。

青空市、屋外マルシェ

マルシェと言って一般的にイメージされるのはこのタイプだと思います。週2回、週3回などの割合でテントが並ぶマルシェです。同じ界隈でほとんど毎回同じお店が出ているので、お店の人と顔見知りになることもあるのか、親しげな挨拶や冗談を交わす光景も見られます。出店の割合は殆どが生鮮食品。そして週末のほうがお店も人出も増えます。
地域によってお店の内容が変わってくるのも興味深いところ。例えば多国籍な雰囲気の20区あたりのマルシェでは、アラブ系食材や中華系、インド系など、色んな国のお店が出て、価格も安いのに対し、白人の多い15区や16区のマルシェでは、そういったお店は減り、チーズなどのフランス食材のお店が主体に。価格もちょっと高めになります。
アラブ系のお店

アラブ系のお店

オリーブ専門

オリーブ専門

惣菜もある

惣菜もある

専門店型マルシェ

ビオ食品のお店

ビオ食品のお店

ひとつのコンセプトでマルシェが開かれている場所です。
例えばビオ食品を扱う、ラスパイユのマルシェ。とても便利な場所にあるので、朝の散歩がてらに行くのもいいですね。食材以外にも沢山のビオ製品がここには揃っています。品質にこだわる人にはぴったり。
他には、シテ島にある、小鳥と花のマルシェも専門店型のマルシェです。ここはまさにパリのど真ん中、観光ついでに立ち寄りたい場所です。毎日夕方まで開いているのも旅行者には嬉しいところ。ここでは花以外にも、種や袋詰めのハーブ、石鹸など、お土産にしたくなるようなものも売っています。
小鳥と花のマルシェ 小鳥と花のマルシェ 小鳥と花のマルシェ

小鳥と花のマルシェ

屋内型マルシェ

マルシェ・ボーヴォー

マルシェ・ボーヴォー

マルシェ・クヴェール(屋根つきマルシェ)と言います。建物自体かなり歴史的な価値があり、今もパリ市や区によって保存されているものです。
12区のマルシェ・アリーグルは、アリーグル広場を中心に屋外のマルシェが伸び、ブロカントも開催される大規模なマルシェですが、その広場のすぐ脇にあるのが、マルシェ・ボーヴォー(Marché Beauveau)という屋内マルシェ。ここは月曜以外は毎日開いています。生鮮食品はもちろん、様々な多国籍食材も売っています。一番の魅力はそのお値段の安さ。庶民的な界隈ならではです。惣菜類も売っているので、テイクアウトして味わってみるのもいいでしょう。
各国の食材&惣菜も 各国の食材&惣菜も

各国の食材&惣菜も

マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ

マルシェ・デ・ザンファン・ルージュ

3区の北マレにあるマルシェ・デ・ザンファン・ルージュ(Marché des Enfants Rouges)は、パリでも一番古い屋内マルシェのひとつです。ここはとても歴史があり、しかも他のマルシェに比べるとかなり独特なマルシェです。八百屋や魚屋は1件のみ、花屋と写真館がこじんまり経営しているほかは、あとは全部エピスリーと呼ばれるお惣菜屋さんが占めているのです。モロッコからイタリア、ハンバーガー屋に日本料理まで、色んな国の料理が楽しめます。マルシェ内や外のスペースにはお店ごとにテーブルが並び、沢山のお客さんで賑わっています。特に人気があるのはモロッコ料理と日本料理。お昼時ともなると行列ができます。屋台で食事するような開放感があり、元気をもらえる気持ちの良い空間。ここへ来るならばぜひお腹を空かせて訪れたいですね。
人気のモロッコ惣菜店

人気のモロッコ惣菜店

屋台村の雰囲気

屋台村の雰囲気

常設型マルシェ

ムフタール通り

ムフタール通り

ダゲール通り

ダゲール通り

観光客に人気のモントルグイユ通りやムフタール通り。道の両側に生鮮食品のお店がずらり並んで、その楽しいディスプレイに思わず足を止めてしまいます。
こういった通りはいわゆる「常設型マルシェ」と呼ばれます。ちょっと日本の商店街のようですね。八百屋や魚屋以外にも、カフェがあったり多国籍料理屋があったりと、見て楽しく食べても楽しいです。常設なので朝から夕方までオープン。沢山の人で活気に満ちています。
モントルグイユ通りやムフタール通りは観光スポット的になって、お土産物屋があったり、服飾雑貨のお店が増え、若干お値段も張ります。が、少し中心から外れた14区のダゲール通りは、パリジャンには人気の通りながら、まだ観光客率が少ないので、普段のパリの商店街の姿を見ることができます。モンパルナスからも近いところにあるので、付近を散策するならこのダゲール通りも歩いてみてはいかがでしょう。
ディスプレイも楽しい ディスプレイも楽しい
ディスプレイも楽しい ディスプレイも楽しい

ディスプレイも楽しい

今回はそれぞれに違う特徴を持つマルシェをタイプ別にご案内しました。
生活に密着した存在とはいえ、パリのマルシェはなかなか奥が深いです。お買い物をしなくても、ただ散歩するだけでも楽しいマルシェ。みなさんもぜひ旅行中にどこかのマルシェに遊びに行ってみてください。
ちなみに、行くならやはり午前中がいいですが、午後1時過ぎでもまだほとんどのお店はやっていますので、あまり焦らなくても大丈夫です。閉店間際になるとお店の人が安売りを始め、お買い得になったりするのも見ていて面白いかもしれません。同じようなお店が複数あって迷ったら、行列のできているお店に並びましょう。
マルシェをたっぷり楽しんでください!
以上、パリナビでした。
関連タグ:マルシェ市場

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-08-14

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