ナビがお勧めする♪パリの穴場散歩道

パリ散策がさらに楽しくなる!とっておきのお散歩スポットをご紹介します。

こんにちは、パリナビです。パリは街歩きが楽しい街。パリを歩いていると思いがけないところに素敵な通りがあるものです。パリの中心部や観光スポットの散策もいいですが、今回は少し外れにある、珍しい通りをご紹介してみたいと思います。パリのまた別の顔が垣間見られたり、新しい発見があったりとちょっとエキゾチックなパリ探検。ナビお勧めの穴場スポットに出かけてみませんか。
いつもと違うパリの顔を発見

いつもと違うパリの顔を発見

Amérique(アメリック)19区

アメリック

アメリック

ノスタルジックな雰囲気

ノスタルジックな雰囲気

まずご紹介するのは、19区にあるヴィラ、アメリック。フランス語でアメリカという意味ですが、むしろ雰囲気はノスタルジックなフランスの小路と言ったところです。アメリックというエリア自体はメトロ7号線のサブ線である7bisの4つの駅を中心に北はパンタン門、南はリラ門までの広い範囲ですが、ここでは7bisの駅であるDanubeあるいはPrés Saint-Gervaisから歩いて行けるところにある小さなヴィラをご案内します。
アメリックは、それぞれほんの100m弱の石畳の道がムザイア通り(Rue de Mouzaïa)とベルヴュー通り(Rue de Bellevue)の間に並んでいる一画です。東はヴィラ・フェリックス・フォール、西はヴィラ・アルザスまで、7本の道が殆んど同じ間隔で並んでいます。ベルヴュー通りの方が坂の上になるため、天気の良い日はパリ市内が見渡せます。何と言ってもその一本一本の道が可愛らしく、住居の庭から舗道にはみ出した植木の枝がアーチを作っていたりと、緑もいっぱい。あまりきれいに刈り込まず、無造作な感じが逆に懐かしい田舎道のようで魅力的です。
ヴィラ・アルザス

ヴィラ・アルザス

それぞれの家のデコレーションも可愛い

それぞれの家のデコレーションも可愛い

Cité du Midi(シテ・デュ・ミディ)18区

シテ・デュ・ミディ

シテ・デュ・ミディ

クリシー通り沿いにあります

クリシー通り沿いにあります

次はお隣の18区へ行ってみましょう。ムーランルージュがシンボルマークの歓楽街、ピガール。目の前を走るクリシー大通り沿いには風俗店などが並び、夜はかなりいかがわしい雰囲気になりますが、昼間は特に心配することなく観光客が闊歩しています。そんなピガールとメトロBlancheの間にこっそりと隠れているのが、シテ・デュ・ミディ。アンパッス(impasse)と呼ばれる行き止まりの道です。こちらも石畳の舗道で、真ん中の部分が窪んでいます。これは道を掃除する際に水で汚れを流すための窪み。昔は窓からごみを投げ捨てていたというパリの暮らしぶりが伺えます。またここには昔の公衆浴場が残っています。パリには何軒か今は使われていない公衆浴場が保存されていますが、残念ながら中を見ることはできません。
サクレ・クール寺院のお膝元にはこういった小さい道がまだ少し残っているので、モンマルトル散策の際にちょっと昔のパリに思いを馳せてみては。
昔の公衆浴場

昔の公衆浴場

アンパッス(行き止まり)の道

アンパッス(行き止まり)の道

Rue des Vignoles(ヴィニヨル通り)20区

ヴィニヨル通り33番地

ヴィニヨル通り33番地

今度はメトロ9号線の走る20区の南へ。20区と言えばペール・ラシェーズ墓地ぐらいしか観光地のない場所なのであまり観光客には馴染みがないエリアです。また、19区と同じく移民系の人々が多く暮らしており、いわゆるパリのイメージとはまるで違う、もう一つのパリの顔があります。ここは労働者の町であり、ご紹介するヴィニヨル通りは労働者のための通りでもあります。メトロBuzenvalから徒歩5分ほど、ヴィニヨル通りには昔、労働者のために作られた住宅がありました。その面影が通りから幾つも伸びる小路となって残っています。中でも一番目立つのは33番地。赤く塗られた壁がひと際目を引くアンパッスです。ここは極左労働組合の拠点であり、1980年代には無料で仕事にあぶれた労働者に住居を与える組織が生まれました。労働者が闘う国のフランスらしい通りです。その北にはレユニオン広場があり、地元の人のマルシェスポットになっています。
労働者の町

労働者の町

こんな路地が幾つもあります

こんな路地が幾つもあります

レユニオン広場

レユニオン広場

Rue Crémieux(クレミュー通り)12区

クレミュ―通り

クレミュ―通り

カラフルな家が並びます

カラフルな家が並びます

さて、場所を変えてバスティーユからリヨン駅の方へ向かいましょう。とてもフォトジェニックで可愛い写真が撮れると観光客だけでなくパリの人からも支持されている人気の通り、クレミュー通りです。リヨン駅周辺は大きな建物が並んでちょっと道などが分かりにくいのですが、リヨン通りとベルシー通りの間にあるクレミュー通りはこの喧騒が嘘のように佇んでいます。一歩足を踏み入れると絵本のような可愛さにびっくり。この通りの建物は3階建てで統一してあり、それぞれのファサードはパステルカラーで彩られています。この色合いが何とも絶妙なため、写真を撮っていく人々が後を絶ちません。ただ家によっては写真禁止のステッカーが貼ってあるので、注意してください。
壁のデコレーションも素敵 壁のデコレーションも素敵

壁のデコレーションも素敵

Square des Peupliers(スクエア・デ・ピュプリエ) 13区

スクエア・デ・ピュプリエ

スクエア・デ・ピュプリエ

ではパリの南、13区へ。メトロ7号線のTolbiacは住みやすく安全なエリアとしてパリの人にも人気の界隈です。そのメトロからすぐ、オスマン調のアパートが並ぶトルビアック通りから裏手に入ると、田舎風の何とも可愛いヴィラが隠れています。それがスクエア・デ・ピュプリエ。3本の道が組み合わさった三角形のヴィラです。二階建て、三階建ての家が殆んどで、たっぷりの植物に囲まれて、ここだけがまるでカンパーニュのような趣があります。ただ道は私有のため、入り口でそっと覗くだけにしておきましょう。
静かなたたずまい 静かなたたずまい

静かなたたずまい

Rue des cinq Diamants(サンク・ディアマン通り)13区

サンク・ディアマン通り

サンク・ディアマン通り

名物ストリートアート

名物ストリートアート

最後は同じく13区。歴史あるビュット・オ・カイユの真ん中を通るサンク・ディアマン通りです。ビュット・オ・カイユはパリ・コミューン最後の戦いの地という歴史を持ち、一時期はさびれた界隈だったのですが、近年はバーや名物レストランがどんどん軒を連ね、今ではすっかりお洒落エリアに様変わりしました。週末ともなるとテラスには沢山の人が集まり、遅くまで賑やかに過ごします。このサンク・ディアマン通りもそんな通りの一つ。そして忘れてならないのが名物のストリートアート。壁といえばどこでも、と言っていいぐらいのキャンバス状態。しかもそれが非常に建物とマッチしています。正しい落書きは芸術であることを教えてくれる( !)通りですよ。
もはや芸術です もはや芸術です

もはや芸術です


いかがでしたか。なかなか観光には行かないエリアもあるかもしれませんが、もしも近くに来ることがあればちょっと覗いてみてもらえたらと思います。ただ、18区、19区、20区のエリアは夜になるとちょっと危ないので昼間に散策しましょう。
あと、住宅がある場合が殆んどなので、写真の撮影には気を付けて下さい。
皆さんも素敵なプロムナードを!
以上、パリナビでした。




関連タグ:散歩道穴場スポット住宅街

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-04-11

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