カルチエ・ラタンを歩いてみよう！

こんにちは、パリナビです。パリには歴史ある界隈が沢山ありますが、今日はその一つ、カルチエ・ラタンを歩いてみましょう。パリの5区のほとんどの区域と6区の一部の区域を指してこう呼ばれているエリアは大学や有名リセなどの高等教育機関が多く、昔から学生の集まる街として知られています。現在も大学近辺には沢山の学生の姿がありますが、人気の観光スポットやお店などが集中している、観光客にも人気のエリアでもあります。そんな賑やかでエネルギッシュな街、カルチエ・ラタンのおすすめスポットをまとめてみました！

サン・ミシェル広場とその周辺

シテ島からセーヌ河を挟んだ、左岸の玄関口ともいえるのがこのサン・ミシェルの噴水広場。待ち合わせ場所としても便利です。このあたりには書店、文房具店が立ち並び、すでに学問の街を思わせます。この広場から東へ伸びるユシェット通りはレストランやお土産物屋さんがずらりと並び、まさに観光地そのものですが、見落としがちなスポットがひとつ。パリで一番狭い通りとして有名な「シャ・キ・ペッシュ通り」はこのユシェット通りからセーヌ河方向に伸びています。こんなところに意外なトリビアスポットがあるのです。
そのままノートルダム方向に進むと、人気の書店、「シェークスピア・アンド・カンパニー」があります。レトロな佇まいが素敵な英語本の専門店はカフェも併設しています。
この辺りまでくるとサン・ミシェルの喧騒がだいぶ落ち着いてきます。そばには小さなスクエアもあり、天気の良い季節にはセーヌの景色を楽しめる居心地の良いスポットになります。

賑わうユシェット通り

シャ・キ・ペッシュ（魚を獲る猫）通り

シェイクスピア・アンド・カンパニー

パンテオンとサンテティエンヌ・デュ・モン教会

パンテオン内部

フーコーの振り子

パンテオン見学のついでに、その裏手にあるサンテティエンヌ・デュ・モン教会にもぜひ行ってみて下さい。ジュベと呼ばれる仕切りがあり、両側から螺旋階段がのびて中二階のようなギャラリーを作るなど、とても独特な教会です。外観とは違って中は明るい空間。美しい彫刻の数々も見ものです。

外見の印象とは違い、中は明るい空間

博物館密集地帯

医学の進歩がうかがえます

中性の雰囲気そのまま

「貴婦人と一角獣」

さて、5区の端にあるパリ植物園は、パリジャンの憩いの場であるとともに、植物を研究する機関でもあります。もともと王立の薬草園だったこの植物園は、メナジュリーと呼ばれる動物園（こちらも保護研究機関）、そしてパリの子どもたちに人気のスポット、自然史博物館があります。「比較解剖学と古生物学のギャラリー」では圧倒的な数の動物の骨の展示があり、マンモスや恐竜の骨組みも再現されています。「進化の大ギャラリー」では動物たちのはく製が種類別、エリア別に分類されてまるで生きているかのように展示されています。特に動物の大行進ともいえる展示は見もの。
カルチエ・ラタンでは博物館めぐりもお勧めです。

比較解剖学と古生物学のギャラリー

進化の大ギャラリー

モスケ

ではちょっとひと休憩。パリにいて異国情緒を味わえるモスケでミントティーはいかがでしょうか。モスケはイスラム教徒でなくても見学可能です。アーチの連なる回廊やアラブ風のタイル張りはとても美しく、どこかエキゾチック。この庭園はできれば日差しのある春から夏に訪れるのがおすすめです。
そして反対側の入り口からは、サロン・ド・テに入ることができます。緑の溢れるテラスでアラブ菓子を詰まみながらミントティーを飲むのはとても爽やかですが、勿論店内でもアラブの雰囲気の中でお茶ができます。

アラブ菓子とミントティーでゆっくり休憩

ムフタール通り

石畳の道にお店が並びます

地元の人たちも御用達

テラスの並ぶコントルスカルプ広場

カルチエ・ラタンと一口に言ってもその場所によって雰囲気が違ってきます。でも基本的にこの界隈は治安もよく、一人で散策するにも安心なエリアです。人通りの多い賑やかな通りもいいですが、一歩細い路地に入ってみると、昔ながらのパリらしい雰囲気が残っている部分もあります。パリの街歩きにはイチオシのエリアですよ。ぜひ歩いてみて下さい。
以上、パリナビでした。