パリのカフェ大集合！

こんにちは、パリナビです。パリはカフェの街。パリと言えばカフェ。そんなイメージを持つ人も多いと思います。その通り、パリにはいたるところにカフェがあり、狭い舗道にすらテラス席が並べられています。パリジャンはカフェが大好き。時間があればテラスで一服、通勤前にはカウンターでエスプレッソを一杯ひっかけていく、なんて光景がよく見られます。パリの文化の一つと言っても過言ではないカフェ。今回は文化人も通った老舗のカフェから映画の舞台になったカフェ、また焙煎したての豆をお持ち帰りもできるカフェなど集めてみました。

まずはサン・ジェルマン・デ・プレ駅のすぐそば、サン・ジェルマン教会の向かいにあるレ・ドゥ・マゴ（Les Deux Magots）。1885年創業という歴史あるカフェは、もともと絹織物のお店でした。中国からの輸入品を扱っていた名残として、店内には二人の中国人の像が佇んでいます。ピカソやヘミングウェイ、カミュなど、作家や芸術家のたまり場として愛されたカフェは、今もその文化的な香りを残しています。

このドゥ・マゴから少し先のサン・ジェルマン通り沿いにあるカフェ・ド・フロール（Café de Flore）も文豪や画家たちが頻繁に通ったお店です。中でもボーヴォワールやサルトルは常連中の常連で、執筆活動はここの二階席で行っていたということです。現在でも文化人たちがよく出入りする超有名老舗カフェです。

さて、20世紀に入ると芸術家のたまり場はモンパルナスに移って来ました。今でも画家たちがたまり場にしたカフェがこの界隈には残っています。まずはル・セレクト（Le Select）。ピカソ、マティス、そしてフジタなどが通ったというこのカフェは映画「勝手にしやがれ」にも登場します。

さて、そのすぐ近所にあるのがブラッスリー・ロトンド（La Rotonde）です。こちらも画家たちに愛されたお店で、モディリアーニ、シャガール、コクトー、ユトリロなど、常連客の名前を並べただけでもすごい顔ぶれです。本当にいい時代だったんですね。
他にもこの界隈にはル・ドームやクーポールといった、20世紀前半に創業したカフェやレストランが並んでいます。殆んどのお店は内装を変えずに当時の雰囲気のままで営業しているのもいいですね。作家や芸術家たちの通ったお店で、古き良き時代に思いを馳せてみるのもいいかも知れません。

パリは映画の舞台にもよく使われます。映画の中に登場するカフェにも実在のものがありますよ。
まずはモンマルトル人気に火をつけた「アメリ」。主人公が働いていたカフェ、カフェ・デ・ドゥ・ムーラン（Café des deux Moulins）は、モンマルトルの麓辺り、メトロのブランシュ駅からルピック通りを上がって行ったところにあります。このルピック通りはお店も多く、非常に活気のある通りです。現在でもアメリのお店を見ようと観光客が絶えません。

ところ変わって、バスティーユ界隈へ。この辺りは観光客が少なめですが、その代わりに若いパリジャンが集まるエリアです。映画「ビフォア・サンセット」に登場するル・ピュール・カフェ（Le Pure Café）は、地元の人たちが通うとってもローカルな雰囲気のブラッスリーです。観光客の多い場所よりも地元のフランス人が行くお店に興味のある人はこちらがお勧め。

さて、映画「猫が行方不明」に出てくるポーズ・カフェ（Pause Café）はお洒落なシャロンヌ通りに面していることもあって、若い人たちでいつも混んでいます。フランス語でボ・ボーと呼ばれる、ブルジョワ・ボエーム層がよく集まる界隈です。今どきのパリの空気を感じるにはこの辺りはぴったりのエリアでしょう。

突然ですが、お土産にコーヒー豆を買って帰るのはいかがですか？パリにもいくつかブリュルリーというコーヒー焙煎店があります。一歩中に入るだけでコーヒーの薫りに包まれる、コーヒー好きにはたまらないお店です。
5区の端にあるブリュルリー・デ・ゴブラン（Brûlerie des Gobelins）は100パーセントコーヒー豆焙煎の専門店です。床にどさっと置かれた麻のコーヒー袋や、お店の真ん中にある存在感抜群の焙煎機など、これぞコーヒー豆のお店といった感じです。焙煎中は本当にいい香りが通りまで漂います。ここではコーヒー豆はもちろんカフェオレボウルや紅茶なども扱っています。

焙煎、販売、そしてお洒落なカフェスペースがあるのはマレ地区のカフェオテック（La Caféothèque）。世界中のコーヒー豆を味わうことができ、しかもレベルの高い自家製ケーキまで食べられます。こちらも若い人に人気のカフェ。みんな思い思いにコーヒータイムを楽しんでいます。