地下鉄(メトロ)の乗り方は意外とシンプル!
こんにちは、パリナビです。パリの街をくまなく網羅するパリの地下鉄 (メトロ) は、パリ旅行の際に、必ずお世話になる交通手段です。初心者にもわかりやすいのがパリの地下鉄 (メトロ)のありがたいところ!今回のパリナビでは、動画付きでメトロの利用についてお話ししていきたいと思います。
パリのメトロ
2015年現在、メトロは14のラインがパリの街を走っています。ラインは異なる色で区別されて表示されているので、初心者にも分かり易いですよ。
ではパリのメトロとはどんな感じでしょうか?見てみましょう。こちらはメトロ5号線のオーステルリッツ駅の様子です。この車両は新型で自動ドアになっています。
まず切符を買おう!
まずTICKET (チケット、切符) を買います。地下鉄 (メトロ)内であれば行き先や乗換えの有無に関係なく、全ライン統一の金額です。切符は各駅の発券機で購入する事ができます。"VENTE”と書いてある機械が発券機です。チャージ用のみの機械もあるので、Ticketsと表示のある券売機を使います。また、日本語はありませんが、英語でのガイドを選択する事ができます。
※ナビのオススメは、10枚綴りのCarnet (カルネ ※回数券のことです。) です。一枚一枚購入するよりも便利だし、金額も安くなります。同じく機械やVENTEと書いてある窓口で購入可能です。ちなみに窓口で購入する場合は“Un Carnet アン カルネ シル・ヴ・プレ(カルネをひとつお願いします。)”でOKです。
料金は単一料金です。
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まれに改札の近くに発券機がない駅もあるので、回数券を購入することをオススメします!
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最近はタッチスクリーン方式も増えてきましたが、ロールバー式の券売機もまだ沢山見かけます。バーを回転させて右下にある緑のV (Valider)ボタンを押し決定、という順序で進めていきます。では、ロールバー式の券売機で一日乗車券のモビリスを選ぶところまで動画で見てみましょう。ZONEを選択する画面が出てきますが、パリ市内での移動ならZONE1-2で大丈夫です。
タッチスクリーン式の券売機はさらに簡単。言語を選ばずに画面に触れると自動的にフランス語になります。この動画ではは英語を選択して、10枚綴りのカルネを選択しています。
○支払いの仕方
チケットの支払方法は現金とカードがあります。現金の場合、コインしか受け付けない機械もあるので、右横に紙幣の投入口があるか確認しましょう。どのタイプの貨幣を使えるかは投入口の横に書いてあります。ほとんどの機械はお釣りが出るはず(!)ですが、念のため、ちょうどの金額を持っていた方が無難です。
カードの支払いは、スライド式ではなく、表面にICチップのあるタイプのカードが使えます。どの会社のカードが使えるかは券売機に表記してあります。まず差込口にカードを入れ、テンキーのところに表示される金額を確認、暗証番号を入れて右下のVのボタンを押します。
改札をして行先を確認しよう
切符をもったら早速乗ってみましょう。
改札は右手にチケットの差込口があるのでそこへ入れ、上から出てきたチケットを取って目の前のバーを押し、さらに扉を押して通過します。バーがちょっと重たいですが、向こうへ回転させればいいだけなので簡単です。ただこの改札はスーツケースのように大きなものを持っている時はちょっと不便です。先に荷物をバーの下をくぐらせて扉の手前まで通しておき、その後チケットを入れて荷物ごと扉を開けて通るといった荒業もできますが、だいたい改札の横に窓口があるので、駅員さんに言ってみるのがいいかもしれません。最近は自動ドアも増えてきましたよ。
パリの地下鉄 (メトロ)の乗り方は、日本よりも簡単だと思います。なぜなら行きたい方向の終着駅を確認するだけなんです。複数のラインが乗り入れている駅では、乗りたいラインの番号と行き先 (終着駅) 名を確認しながら進んでください。そしてホームでは、来た電車に乗るだけです。ラインにもよりますが、大体5分に一度の頻度で運行しています。
1回入札したら、地下鉄 (メトロ)内は乗り放題です。乗換えを駆使して、北から南、東から西へ、かなりの広範囲を一枚のチケットで移動する事が可能です。乗り換えの時も同じく、乗りたいライン、そして行き先(終着駅)名が書いてある看板を見ながら進んでいきます。新たに改札機を通る必要はありません。
※切符は最初に乗るときに改札します。出口の改札はありません。しかし極まれに駅員さんが切符のコントロールをしている事があります。入札後も最終的に駅を出るまで、切符は捨てずに持っていてくださいね!
このレバーがついている車両は手動です。レバーを上に押し上げて開けます。結構な力が要ることも・・・!
○手動のドアに注意!
最近、パリメトロでは、自動化の導入が進んでいます。例えば旅行各の利用頻度が1番高い一号線では、全ラインが自動化されています。しかし自動化されていないラインでは、車両のドアは手動です。車両が駅に停車したら、外からでも中からでもレバーを上げると開く仕組みになっています。荷物を持っているときなどちょっと面倒だなって感じます。
○路線図をもらおう!
地下鉄 (メトロ)を上手に乗りこなすために、駅のインフォメーション・カウンター ( “INFO” とある窓口) で路線図をゲットすることをオススメします。もちろん無料です。
こちらがインフォメーションカウンターです。
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ポケットサイズで持ちやすい!
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○メトロの駅をみつけよう
パリの地下鉄 (メトロ)の便利なところ、それは街を歩けば簡単に地下鉄 の駅が見つかるところ。 “M” のマークが地下鉄の駅を意味しています。
ではメトロの駅を確認してチケット購入、改札、出口を確認して出るところまでをダイジェストでご覧ください。
メトロの治安は?
パリの地下鉄 (メトロ)はスリが多い、そんな評判をよく耳にするでしょう。それは残念ながら事実です。現在は防犯カメラが新たに設置された事もあって、減少傾向にあるようですが、でも日本では考えられない手口や件数のスリ被害があるようです。正直ナビもスリに合いかけた事があります。そこで実際に感じた事、そして気をつけていることをあげてみました。
1. 大きな荷物を持っているときは手元がおろそかになるので、特に注意が必要。
2. 駆け込み乗車はしない。
3. リュックサックやトートバックは前で抱えて持つ。
4. 出来る限りドア付近には座ったり、立ったりしない。(電車が停車し、ドアがしまる瞬間を狙うスリがいるため。)
5. 夜遅い時間(ラインによりますが、大体夜11時以降。)はなるべく避ける。
結局自分の貴重品から目を離すことなく、落ち着いて行動すること、気を抜いていないオーラを出すこと(コレ大事!)がポイントかな、と思います。ガイドブックに気をとられたり、おしゃべりをしたり注意がおろそかになると、スリはそれらの瞬間を見逃しません。これらのことは地下鉄 (メトロ)の車内だけでなく、駅の中でも、もちろん街を歩いていても同じように気をつけ、被害にあわないようにしたいですね。
しかし、最近新しい車両が次々と導入されています。便利+快適、なメトロになればいいですね。
パリのメトロあれこれ
○メトロの駅には秘密がいっぱい!
パリの地下鉄 (メトロ)の駅には、趣向を凝らしたデコレーレーションがあって面白いです。それはその駅(や場所)の歴史、イメージであったり、著名な建築家によるデザインであったり・・・。ナビが見つけて写真におさめた、メトロの駅の表情をいくつかご紹介します!
同じくRATPが運行するTramway!
○メトロはパリの誇り
パリの街をくまなく網羅しているメトロは、パリ市の誇りなんだそうです。確かにわかりやすくて、便利です。パリのメトロはRATPという会社が運営していて、創立は1948年だそうです。ちなみにこちらの会社は、メトロのほかにもパリのバス、そしてTramway (トラムウエイ、路面電車) の運行もしています。そのため、バスとトラムウエイの切符もメトロのものと共通なんです。
○メトログッズも人気?!
そんなパリのメトロ。メトログッズは旅行者にひそかな人気なんだとか。メトロの路線図をプリントしたカップや、テーブルマットなどが市内の雑貨屋さんで売られていたり、駅の構内にもグッズを販売するショップがありました。例えば多くの路線が入り混じる、レ・アール駅の構内に、そちらのショップがありました。パリ旅行のお土産として、カラフルなこれらのグッズは喜ばれるかも知れませんね。
レ・アール駅の中にメトログッズを扱うショップがあります。
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メトロ路線図のマット。
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パリのメトロ情報、いかがでしたか。一度乗り方を知ってしまえば、本当に便利な交通手段です。一枚の切符でパリの隅々までいけちゃいますよ。便利な上に速いのも魅力です。メトロを乗りこなして、目指せパリの達人!以上パリナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-03-20