朝のパリはこう歩く!

午前中を活用してパリの雰囲気をたっぷり味わおう!

こんにちは、パリナビです。
パリ旅行、朝の時間をみなさんはどう過ごしたいですか?カフェへ寄ってコーヒーにクロワッサン、という定番のコースの後は、美術館巡り、あるいはショッピングでしょうか。確かに美術館や観光地見学など、午後になってからでは混み合うものは午前中の入館がベストです。でも、時間に追われての観光も気分的にちょっと忙しいものです。一日ぐらいは午前中をのんびりとパリ歩きで過ごしてみませんか?短い滞在時間だからこそ、ゆったり時間を過ごしたいですね。ここでは、ナビがお勧めする朝から午前中の散策プランを挙げてみます。

一度は覗きたい、マルシェ

パリで朝を過ごす方法として、マルシェは外せないでしょう。平日も常にどこかしらで開いていますし、日曜は特にあちこちで開いています。バスティーユのような大きなマルシェや、ラスパイユのようなビオマルシェもあり、目的に合わせて選んでみるのもいいでしょう。りんごひとつから買えるので、買ったばかりのものをかじりながら歩く人の姿も見かけます。また、フランスの食品だけでなく、他の国の珍しいものを見つけるのもマルシェの醍醐味。他にも調理器具や衣類におもちゃまで、マルシェは飽きることがありません。見て歩くだけでも楽しいですね。
お店はお昼ぐらいまではみんな開いていますが、午後1時を過ぎるとだんだん店じまいを始めるので、活気のある朝のうちに出掛けましょう。
色んなお店が並びます 色んなお店が並びます
色んなお店が並びます 色んなお店が並びます

色んなお店が並びます

朝におススメの散歩コース

ナビがお勧めする、朝にぴったりの散策コースです。
サン・マルタン運河

サン・マルタン運河

サン・マルタン運河

映画「アメリ」の石切りのシーンですっかり有名になった、サン・マルタン運河。北はラ・ヴィレット貯水池から南はレピュブリックまでが、運河が地上に見えている部分です。レピュブリック周辺は、一時期はあまり治安のよろしくない界隈だったのですが、ブルジョワ・ボエーム(自由な富裕層)が移り住んできたこともあって、現在はすっかりおしゃれな地区に。とはいえ、素朴なパリらしさがまだ残っていて、静かな風情があります。運河に架かる橋が二つに分かれて貨物船の通る様子は、子供心をくすぐって楽しい見もの。
運河の河岸を往復するもいいし、まだ歩けるという人はラ・ヴィレット貯水池をさらに北上して、ラ・ヴィレット公園まで行ってみてもいいでしょう。周りの風景が変わってくるのをじかに味わえます。
朝の新鮮な空気の中で石畳の運河沿いをぜひ散歩してみてください。
時折船が行き来する光景も 時折船が行き来する光景も

時折船が行き来する光景も

プロムナード・プランテ

バスティーユ広場の裏手からヴァンセンヌの森まで伸びる、植物でいっぱいの散歩道。名前の通り、様々な花や緑にあふれています。5、6月頃ならバラが見事。高架鉄道だったので目線が高いのも遊歩道にしては珍しいです。時折道路の向こう側に見える建物が5階ぐらいの高さという景色も面白いですね。12区警察の建物はちょっとした名物(?)です。
4,5階ぐらいの高さ

4,5階ぐらいの高さ

そばにも住宅があります

そばにも住宅があります

個性的な12区警察!

個性的な12区警察!

白鳥の散歩道

今度はパリ西部に移動してみましょう。15区と16区の間、グルネル橋とビル・アケム橋にはさまれたセーヌ河の中洲にある、人口の遊歩道です。このあたり、16区の閑静な住宅街と15区のセーヌ河沿いに並ぶユニークなビル群という景色の対比が面白いです。朝は散歩やジョギングする人の姿もあり、地元の人達にも人気のスポットということが分かります。どちらの橋から歩いてももちろん楽しめますが、ビル・アケム橋から出発して行くと、グルネル橋の真ん中に立つフランス版自由の女神の背中が見え始めるので、こちらが楽しいかも?
木々がさわやかです

木々がさわやかです

川の向こうに見えるのが白鳥の散歩道

川の向こうに見えるのが白鳥の散歩道

自由の女神の背中が見えてきます

自由の女神の背中が見えてきます

蚤の市に行ってみる

週末にパリを訪れるならば、ぜひ蚤の市(ブロカント、またはヴィッド・グルニエ)に行ってみて下さい。有名なものではクリニャンクール蚤の市やヴァンヴ蚤の市などがありますが、その他にも思いがけないところで開催されていたりします。開催情報はインターネットで調べることもできますよ。
ひとくちに蚤の市と言っても、二つに大きく分けることができます。ブロカントはプロによる古道具や美術品市、そしてヴィッド・グルニエは、その名の通り(ヴィッド=空にする、グルニエ=屋根裏の物置という意味)、地区の住民による、使わなくなったものを持ち寄って売るフリーマーケットです。
どちらも朝早くから始まるので、散歩がてら訪れてみてはいかがでしょう。珍しいものや思いがけない掘り出し物に出会うかも知れません。
ヴィッド・グルニエは秋から冬にかけては開催が減りますが、ブロカントの方は一年を通して見つけることができます。

ジョギング、サイクリングで爽快に過ごす

パリの人たちはジョギングが大好き!というのがナビの印象。公園に行けばほとんどといっていいほどランニングに適した周回コースがあり、必ずジョギングをしている人たちにすれ違います。なかには本格的にトレーニング中!といった風情の人もいます。旅行中でも、運動は欠かしたくないという派には、公園や遊歩道の多いパリは絶好の場所です。パリジャンに混じって朝のジョギングはいかがでしょう。
サイクリング派には、ヴェリブというパリのレンタサイクルがおすすめです。こちらでは自転車は車と同じ扱いで車道の右側を走ることになっていますので、慣れないと少し恐いかも知れませんが、自転車専用レーンのあるところなら安心して走れます。ヴェリブのサイトにパーキング地図が載っているほか、市販の地図にも掲載されているので、パーキングを探すのに役立ちます。
レンタサイクルのヴェリブ

レンタサイクルのヴェリブ

自転車のレーンはこう表示してあります

自転車のレーンはこう表示してあります

墓地を散策してみる

エディット・ピアフのお墓

エディット・ピアフのお墓

墓地、というと何やら暗いイメージですが、パリにある幾つかの墓地は緑に囲まれて整然とした美しさがあり、訪れる価値があります。並んだお墓も、歴史を感じさせるような苔むしたものから、近代的なつくりのものまで、見ていて興味深いです。また、有名人のお墓も沢山あるので、探してお参りしてみるのもいいでしょう。朝の静かな時間を過ごすには、落ち着いた雰囲気の墓地はいい散歩道になります。

いかがでしたか。やはり大都会、朝の時間は慌しいですが、午前中にゆっくり散策してみると、パリののんびりした側面が見えてきます。散歩に疲れたらカフェで一服。パリジャンの様子を観察するのも、よりパリの雰囲気が味わえると思います。観光は午後に取っておいて、朝のパリをゆったり歩いてみてはどうでしょうか?以上、パリナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-12-12

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