パリJAZZ入門!

パリでジャズを聴いてみよう!-入門編

こんにちは、パリナビです。突然ですが皆さんはジャズがお好きですか?ジャズというとアメリカ、そしてニューヨークのイメージがあると思いますが、実はパリも、ジャズが盛んな街なのです。
しかもここは芸術の都。アートやファッションのイメージが大きいですが、音楽でも色んな国の人達が才能を試しにこの街へやってきます。
「聴いてみたいけど勝手が分からない」「何となく恐そう」
それではもったいない!せっかくパリに来たのですから、一度はヨーロッパのジャズを聴いて行きませんか?ジャズの音色と共に、パリの夜を楽しみましょう!
早速入ってみましょう

早速入ってみましょう

パリとジャズの深い関係

ジャズ発祥の地、アメリカのニューオリンズ。ここはもともとフランス移民の街で、ヌヴェル(新しい)オルレアンという意味なのです。西洋音楽とアフリカのリズムが融合したジャズは、フランス人とアフリカ人の混血、クレオールと呼ばれる人々によって更に発展してきました。
更に、20世紀初めにパリに渡ってきたジャズは、たちまちパリジャンをとりこにしました。名だたるミュージシャンも、パリで沢山演奏しています。黒人ミュージシャンにとってはアメリカではまだ差別が強かった頃、パリの方が自由で平等な空気があったようです。もちろん彼らがパリでのびのびと演奏したのは言うまでもありません。

ライブへ行ってみよう!

ジャズライブ情報は各お店のホームページの他、週刊「Pariscope」などの情報誌や、パリのジャズサイト「Paris Jazz Club」、フランスのFM局「TSF Jazz」のホームページからも見ることができます。ほとんどのお店はホームページから予約もできます。
ところでこの予約は、コンサートホールでないジャズクラブの場合、席を確保してあるわけではなく、あくまでも優先的に入場できる、というだけのことが多いので、良い席を取るためには予約しても早めに行く方が安心です。
ライブが始まるのは、2セットの場合20:30/22:00というパターンがほとんどです。
1セットの場合は21:30ぐらいから。でもここはやはりフランス、定時通りに始まることはほぼありません。およそ20分ぐらい過ぎた頃から、やっと始まるといった感じです。お客さんものんびりとお酒を飲みながら待っているので、そこは時間を気にせず独特の雰囲気を楽しみましょう。
地下のクラブはもとワインセラーなどの倉庫というのもパリらしい 地下のクラブはもとワインセラーなどの倉庫というのもパリらしい

地下のクラブはもとワインセラーなどの倉庫というのもパリらしい

お店に入ると、まず受付で入場料を払います。入場料はお店にもよりけりですが、だいたい10ユーロから30ユーロです。ミュージシャンのランクによっても異なってくるので事前にチェックしましょう。その後は係りの人が席に案内してくれる場合もあれば、自分で好きな場所をとることもできます。
ドリンクは、注文を取りに来るのを待つか、バーカウンターでオーダーしても大丈夫です。席で注文した場合は料金もテーブルで払いますが、カウンターだとその場で払うことが多いです。アルコールは5ユーロぐらいから、ソフトドリンクだと3ユーロぐらいのところもあります。だいたいのお店は食事メニューもありますが、テーブルが少ないところが多いので、あらかじめ食事をとってから行く方がおすすめです。店内は禁煙です。

服装ですが、これも特にジャケット着用などのドレスコードはありません。清潔な感じであればジーンズなどいわゆる普段着でも大丈夫です。これもお店の雰囲気にもよるので、上のランクのお店ならば少しおしゃれをして行くぐらいでいいのではないでしょうか。
インテリアも楽しみのひとつ インテリアも楽しみのひとつ インテリアも楽しみのひとつ

インテリアも楽しみのひとつ

パリ生まれのジャズ・マヌーシュ

ジャズ・マヌーシュ(Jazz Manouche)とは、1930年代にフランスで生まれたジャズのスタイルです。ジプシー音楽とジャズを融合させたもので、ギタリストのジャンゴ・ラインハルトがこのジャンルの第一人者として世界的に有名です。ギター2本とヴァイオリンが基本スタイルですが、ベースに変わることもあります。ザクザクと刻むギターのリズムに乗って、もう片方のギターが軽妙なメロディを奏で、そこへヴァイオリンが哀愁のある音色で加わります。もともとマヌーシュ(ジプシー)とは深いつながりのあるヨーロッパ、ラインハルト本人もベルギー出身のジプシーでした。そういう意味ではとてもヨーロッパらしいジャズではないでしょうか。まだ聴いたことがない人はぜひジャズ・マヌーシュの生まれたパリで聴いてみて下さい。ジャズクラブでもよく演奏されている他、週末の夜など、カフェの片隅でライブが行われていたりします。この肩肘張らないところもジャズ・マヌーシュの魅力です。
パリ生まれのジャズ・マヌーシュは人気も高い

パリ生まれのジャズ・マヌーシュは人気も高い

ジャムセッションへ行ってみる

さて、読者の皆さんの中には、聴くだけではもの足りない、自分も歌ったり演奏してみたいという人もいると思います。そういう人はぜひ、ジャムセッションへ参加してみて下さい。ジャムセッションでは、お客さんがステージに上がり、初対面の人達と演奏することができるのです。多くのジャズクラブでは週に1,2度はセッションを開催しています。もちろん楽器だけでなく、歌も大歓迎。ミュージシャン用に楽譜のコピーを3枚持参すればOKです。歌のみのセッションもあり、これはホストのミュージシャンが伴奏してくれます。ジャムセッションの日は入場無料、ドリンク代のみで入ることができますので、参加しなくてもちょっと覗いてみたい人にも気軽に入れると思いますよ。アマチュアの人が多いですが、深夜のセッションには仕事帰りのプロも立ち寄ったりして、思いがけなくいい演奏を聴ける可能性ありです。
お客さんも参加できるジャムセッション お客さんも参加できるジャムセッション お客さんも参加できるジャムセッション

お客さんも参加できるジャムセッション

いかがですか?パリでジャズを聴くのは決して堅苦しいものではありません。観光地とはまた違ったパリを感じられることと思います。旅行中少し時間があったら、ぜひライブに足を運んでみて下さい。
最後に、普段私たちが英語で知っている楽器の名前も、フランス語では少し、または全く変わってきます。
例を挙げてみましょう。

アルト/テナーサックス→Saxophone(Alto/Ténor)
トランペット→Trompette
ピアノ→Piano
ギター→Guitare
ベース→Contrebasse
ドラムス→Batterie
ヴォーカル→Chant

以上、パリナビでした。
関連タグ:ジャズジャズクラブ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-02-13

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