ヨーロッパ文化遺産の日~パリ市庁舎に行って来ました!

パリ市庁舎をヨーロッパ文化遺産の日に特別見学してきました!

こんにちは、パリナビです。普段公開されていない場所が無料で一般公開される、「ヨーロッパ文化遺産の日」。教会や美術館も無料、そして珍しい場所や非公開のスポットまで特別に見学できる貴重な日です。そんな文化遺産の日、ナビが注目したのは「パリ市庁舎」。フランス語ではHôtel de Villeと言います。パリの中心にして政治、文化活動の要でもあります。いつもはその荘厳な外観しか見ることができませんが、この日は中の見学が可能!という事で、今回はパリ市庁舎をご案内しましょう!
パリ市のシンボル!

パリ市のシンボル!

長い歴史を持つパリ市庁舎

古い歴史があります

古い歴史があります

行政の要である市庁舎、実はもともと14世紀の商人たちの自治体組織だったんです。水運業の船主組合がその原型です。現在も使われているパリの紋章が船のモチーフなのはここから来ているのだそう。その後ルイ15世治下で市庁舎として完成し、革命時代にはパリ解放のシンボルとなります。19世紀に入って、アングルやドラクロワによって美しく装飾された建物も、火災によって焼失してしまいます。1882年、現在の形となって再建されました。

では中に入ってみましょう!

午前中のお出かけがおススメ

午前中のお出かけがおススメ

文化遺産の日とあって行列覚悟で向かったナビですが、午前中に到したところほとんど待ち時間なしで入館できました!意外と市庁舎って穴場かも?!
荷物検査を受けて早速中へ。案内板で順路が示されているので迷うこともありません。三色旗のライトアップがされている2階へ上がって行きます。

まずは画家のピュビス・ド・シャヴァンヌの間へ。パンテオンやソルボンヌの装飾も手掛けたシャヴァンヌの作品がお出迎えです。ここではパリ市の発行する情報誌や市庁舎のガイドなどが配布されていました。
次の間へ移動する時の廊下の装飾も見ごたえがあります。ステンドグラスやシャンデリア、壁の装飾など、とても「役所」とは思えません!内部がすべて美術品と言った印象です。
三色旗をイメージしたライトアップ

三色旗をイメージしたライトアップ

ピュビス・ド・シャヴァンヌの間

ピュビス・ド・シャヴァンヌの間

回廊の間

回廊の間

次は「回廊の間」へ。名前の通りアーチ形の回廊が素晴らしく美しいです!シャンデリア然り、柱の装飾や壁画に至るまで、ちょっと宮殿に来たかのような錯覚になります。この回廊の間は芸術の間、科学の間、文学の間と3つの部分からできているかなり広いお部屋。ここでは、文化遺産の日のために、デザイン学校の生徒たちによる特別展示がされていました。
この広間は沢山の画家たちが参加して装飾を手掛けています。壁にかかる風景画や人物画、彫刻が隅々まで広間を彩ります。中でも宮殿のような天井画には圧倒されます。芸術の間の天井画はアポロンとペガサス。天井画もそれぞれの間のテーマに沿って描かれているのです。

ちなみにカーテンを沿って開けて外を見てみたら、セーヌ河の向こう側にノートルダム大聖堂の頭が覗いています。こんな場所から見るのもとってもレアな経験!
宮殿のような広間 宮殿のような広間

宮殿のような広間

特別展示も同時に開催 特別展示も同時に開催 特別展示も同時に開催

特別展示も同時に開催

天井画のペガサスとアポロン。美しい・・・

天井画のペガサスとアポロン。美しい・・・

廊下のいたるところにこんなステンドグラスが

廊下のいたるところにこんなステンドグラスが

市庁舎から見る景色

市庁舎から見る景色

大広間、市議会と市長室、見どころいっぱい!

大広間

大広間

シャンデリアが目の前に!

シャンデリアが目の前に!

今回の見学では、エクスポの他にも興味深い特別展示を開催。例えば職人さんたちのお仕事。実物のシャンデリアとその部品を目の前で見られたり、時計職人、椅子やソファの職人、皿の絵付け職人・・・色んなお仕事を目の前にして、その道のプロに話を聞ける機会を作ってあります。子供たちにもいい経験になりそう。
また、プレス会見のセットが組まれていたのはなかなかユーモアがありました。記者会見風な記念撮影ができちゃいます。
こういったイベントが行われていたのは、Salle des Fêtesと呼ばれる、いわゆるお祝いの間、大広間です。なるほど幅も広くて華やか!舞踏会でも始まりそうな雰囲気です。何度も言いますが、「役所」という事を忘れてしまいそう!
お皿の絵付け

お皿の絵付け

時計職人のコーナー

時計職人のコーナー

会見の記念写真!

会見の記念写真!

美術館のような舎内

美術館のような舎内

市庁舎の図書館も見学コースに入っています。パリ市民であれば普通に図書館として利用できるそうなんですが、その重厚な雰囲気とアンティークのような蔵書にため息。う~ん、ここを利用するってなんだか勇気が要りそう。
さて、豪華な内装に忘れそうになりますが、何といってもパリ行政の場所です。見学の最中に、「ここは絶対見たい!」と思っていた場所が2つありました。まずは市議会、当然公開されていました!意外と小さ目だなというのが正直な感想なのですが、本物の議会を見ることができて大満足!
一般も利用できる図書館

一般も利用できる図書館

市議会

市議会

一席一席に重みがあります

一席一席に重みがあります

そしてもうひとつ目は・・・やっぱり市長室でしょう!これを見られなければ物足りない!
市議会から廊下を進むと、「市長室」の案内板が!そしてここからは行列です~。いよいよ中に入ってみると、うーん、やっぱり広い。
パリ市長室

パリ市長室

セーヌ河やノートルダムの見える大きな窓、何故かパンダが置いてあるデスク。ここがパリ初の女性市長、アンヌ・イダルゴ市長の部屋です。ドアノーの「市庁舎前のキス」がさりげなく飾ってあったリ、アンティークな木馬が置いてあったリと、ちょっとお茶目なところも。今回の見学で一番の盛り上がりどころでした!
光が差し込む大きな窓が素敵

光が差し込む大きな窓が素敵

応接スペース

応接スペース


想像していたよりもボリュームたっぷりで、本当に満足な見学になりました。市庁舎というよりも美術館や宮殿のような内装にも感動。あちこちに行政に関する展示があったのも面白かったです。
また、9月にパリ旅行を予定する人は、ヨーロッパ文化遺産の日をぜひスケジュールに入れてみて下さいね。
以上、パリナビでした。
 



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-09-28

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