パリの新しい魅力発見☆サン・マルタン運河クルーズ

遊覧船で行くサン・マルタン運河。一味違うパリ観光を楽しもう!

こんにちは、パリナビです。今日は皆さんをバトー・クルーズ、船の旅にお連れしたいと思います。パリでクルーズと言えば、セーヌ河クルーズを思い浮かべる人も多いでしょうが、今回はパリを流れる運河、サン・マルタン運河のクルーズ!いつもとはひと味違うパリの風景を満喫できるとっておきツアーです。再開発の進む広~いヴィレット地区や情緒あふれる10区の下町の風景、そして普段見ることができない地下水路などなど、見どころも満載!ではそんなサン・マルタン運河クルーズに出発です!
運河を水上散歩しよう!

運河を水上散歩しよう!

カノラマでラ・ヴィレットからバスティーユまで

運河クルーズ船、カノラマ

運河クルーズ船、カノラマ

今回搭乗したのは運河クルーズのカノラマ(CANAUXRAMA)。19区のヴィレット貯水池から出発して、さらに北東のラ・ヴィレット方面へ。それからUターンして今度はサン・マルタン運河を10区のレピュブリック方面へ進んでいきます。最後はバスティーユのアルセナル港へ到着。距離で考えるとあまり長くないようですが、所要時間は約2時間半とたっぷりなプログラムです。料金は一般18ユーロ、子供は9ユーロ。チケットは事前予約をしてプリントアウトした搭乗引換券を持って行きます。
今回はヴィレット発の便にしましたが、逆のルートになるアルセナル港発の便もあり、それぞれ一日2便のペースで出航しています。

いざ出航!

ラ・ヴィレット貯水池

ラ・ヴィレット貯水池

今回は14時45分発のカノラマに搭乗。ヴィレット貯水池発の場合は、メトロのジョレス(Jaurès)駅が最寄り。15分前には搭乗していて下さいと案内にありましたが、行ってみるとすでに続々と乗客が乗り込んでいました。船の中は自由席なので、はっきり言ってここは早い者勝ちです。船は二階式になっていて、下の階は屋根のない前方のオープン席と屋根付きの席に分かれています。前方の席を取りたい場合はとにかく早く到着するのが一番。上の階は全く屋根のないオープンスペース。椅子は船の左右に設置されたベンチ席のみです。水面との距離はありますが、高いところから広く見渡せるのがメリット。とにかくいい場所を確保するには早めに到着が賢明です。
カノラマの内部。この先は屋根なし1階席

カノラマの内部。この先は屋根なし1階席

屋ね付き1階席

屋ね付き1階席

2階席は見晴らしも抜群

2階席は見晴らしも抜群

再開発の進むヴィレット地区

再開発の進むヴィレット地区

さて、スタッフの元気な案内アナウンスとともに出発。ガイドはフランス語と英語で、随時通過するスポットの説明が加えられます。
このヴィレット貯水池は夏のイベントであるパリ・プラージュも開催され、ボート遊びなども楽しめる場所です。最近はどんどん再開発され、映画館やレストランなどが軒を並べています。そして向かうのは大規模な公園のあるラ・ヴィレット。途中通過するクリメ橋は床部分が垂直に上下する有名な橋です。科学博物館や巨大な球体がシンボルのシネコン、そして広大なラ・ヴィレット公園を運河から眺めていきます。遊園地や広い敷地の芝生もあり、パリジャンが家族連れで休日にお出かけするスポットとしてとても人気があります。
ヴィレットエリアをぐるりと回ってから、いよいよサン・マルタン運河に向けて進んでいきます。
ラ・ヴィレット公園

ラ・ヴィレット公園

名物、球体の映画館も見えます

名物、球体の映画館も見えます

上下する運河の水位

いよいよサン・マルタン運河へ

いよいよサン・マルタン運河へ

ジョレスにある最初の水門

ジョレスにある最初の水門

このツアーの一番の面白さは、「実際に運河の中にいることを体験する」ことではないでしょうか。それは何かというと「水位の変化」。
まずヴィレット貯水池の場合、セーヌ河の水面から実に25メートルも水位が上なんですね。そこからセーヌ河と交わるバスティーユのアルセナル港まで、いわば運河をどんどん「降りていく」形になるわけです。逆にバスティーユから出発する場合は運河を「上がっていく」ことになります。
ラ・ヴィレットからサン・マルタン運河に入っていく時に第一の水門が。ここはメトロが高架を走る光景も見られます。後ろの水門が閉じて水位が下がっていきます。水位が調整された時点で前の水門が開きます。少し進み、さらに水位を下げて19区と10区の境目のトンネルを通過。トンネルを抜けるとそこは10区、サン・マルタン運河です。
メトロが高架を走る様子が見えます

メトロが高架を走る様子が見えます

トンネルを抜けると・・・

トンネルを抜けると・・・

10区に入りました!

10区に入りました!

下町情緒あふれるサン・マルタン運河

運河から見渡す風景は一味違います!

運河から見渡す風景は一味違います!

パリの中でも人気スポットの一つであり、映画にもたびたび登場するサン・マルタン運河は、最近はすっかりお洒落エリアとして定着しています。そんなサン・マルタン運河を内側から(?)眺めるのもオツなもの。ここは水位調整が何度も行われるので、のんびりと景色を満喫しましょう。水門のあるところにはアーチ型の橋がかかっていて、何とも言えない下町な雰囲気を醸し出します。橋の上には水位調整の様子を見ようと人だかりになっていて、これを下から見上げるのも面白いですよ。
映画「アメリ」の水切りの水門も通過します。サン・マルタン運河には2つの開閉式の橋があり、船が通るときは遮断機が降りて通行人を停め、橋が90℃回転して開くようになっています。水門の開閉やこの橋の開閉など、厳かなようでどこかのんびりとしていて、これが運河クルーズの醍醐味なんですね。
水位調整中。

水位調整中。

別のクルーズ船とすれ違い、みんな手を振ってご挨拶!

別のクルーズ船とすれ違い、みんな手を振ってご挨拶!

運河沿いは人気のスポット。

運河沿いは人気のスポット。

橋が開きますよ~

橋が開きますよ~

地下水路を経てバスティーユへ

レピュブリックで地下水路へ入ります

レピュブリックで地下水路へ入ります

いよいよ佳境に入ってきました運河クルーズ、最後は地下水路に入っていきます。レピュブリックで運河はトンネルへと変わります。地上はどうなっているかと言いますと、ジュール・フェリー通りそしてバスティーユ市場の開かれるリシャール・ルノワール通りです。トンネルの長さは約2㎞、3つの部分に分かれるそうで、一番古い部分で1820年代に作られたのだとか。
このトンネルには照明がつけられていません。その代り、天井から明り取りの丸い穴がところどころ開けられています。このトンネル、普段はまず立ち入ることができないので、非常に貴重な体験ですよ!
水路の中はこんな感じ

水路の中はこんな感じ

天井には通気口が

天井には通気口が

先にあかりが見えてきました!

先にあかりが見えてきました!

先が明るくなってきたと思ったら、トンネルは終了、そしてアルセナル港に到着です!
バスティーユのアルセナル港に到着! バスティーユのアルセナル港に到着!

バスティーユのアルセナル港に到着!


2時間半のクルーズ、かなり見どころがあり、飽きさせず、でもゆったりとした時間でした。違う角度から見るパリ、見たことのないパリ、色々発見があってとってもお勧めのアクティビティですよ。特に春から夏はクルーズにもピッタリの季節。皆さんもぜひこの情緒あふれる運河クルーズに挑戦してみて下さい!
以上、パリナビでした。




上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-06-14

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