雨の日のパリの過ごし方

雨が降ってもあきらめない、パリならではの雨の日の過ごし方です。これで雨の観光も楽しくなるはず!

こんにちは、パリナビです。さて、いざ観光というときに、やはり気になるのがお天気。パリの街は春から夏は比較的天気がよく、むしろ乾燥しているぐらいです。秋から冬にかけては、雨が多くなり、どんよりとすっきりしない曇り空の季節になります。といっても、最近では春なのに雨ばかり降っていたり、夏のバカンスシーズンが冷夏に雨で、まるで冬に逆戻り、ということがあるようです。せっかくの旅行、雨でも楽しみたいもの。今回はそんな雨模様のパリでも「パリらしく」過ごす方法を提案します。

雨の日の王道、美術館巡り

なんと言っても一番安全なのは屋内で過ごすこと。そして、パリの美術館なら一日居られるほど大きいので、この際、たっぷりと時間を取って芸術に浸ってみてはいかがでしょう。
大きな美術館の殆どはメトロからすぐ、という立地も雨の日には助かりますね。
中にはレストランやカフェも併設されているので、休憩がてら利用するのもちょっとした楽しみ。
ルーブル美術館の地下はショッピングモールになっているのでそちらもどうぞ。
ただ、やはり雨の日に考えることはみんな一緒。入場待ちで並んだり、混みあうことが考えられますので、朝イチの開館時か、お昼の時間を狙ったほうが良さそうです。
地下からも入れるルーヴル美術館

地下からも入れるルーヴル美術館

ポンピドゥーセンターで現代アートを

ポンピドゥーセンターで現代アートを

デパートでショッピング三昧!

ギャラリー・ラファイエット

ギャラリー・ラファイエット

これも雨の日にはうってつけ。お土産探しや、自分へのご褒美に、じっくりショッピングを楽しんで下さい。ギャラリー・ラファイエットは歴史的建造物である店内のステンドグラスのドームを見るだけでも価値ありです。そのお隣にはプランタンが並び、オペラ付近はショッピング、デパート好きには嬉しい界隈です。
左岸派なら、ボン・マルシェ。一番古いこのデパートでは、ユニークな品揃えプラス、アート展示もあり、新旧のパリの雰囲気が味わえます。食品館ではパッケージも可愛らしいフランスの味が沢山。ぜひお土産にしたいですね。
デパートでは有名店のイートインなども味わえるのがいいところ。
プランタン

プランタン

ラファイエットのステンドグラス

ラファイエットのステンドグラス

パッサージュを歩こう

あくまでも外を歩きたい、という人には、パッサージュ散歩をおススメします。いわゆるアーケード街なので傘いらず、しかも古い佇まいが、パリを満喫するにはうってつけです。パリの街にはパッサージュが幾つもありますが、それぞれの規模はあまり大きくはありません。ですので今回は、はしごの出来るパッサージュをご紹介します。全部制覇すればパッサージュ通になれるかも?!地図の赤い線が行き方、青い線がパッサージュ部分です。
その① パッサージュ・ショワズール
2区にある、メトロ3号線Quatre-SeptembreからRue de Choiseulを南に行くとすぐに、パッサージュ・ショワズール(Passage Choiseul)が。ここは食べ物屋さんが結構充実しています。オペラ界隈なので、日本やアジア料理のお店も数件あります。
ビオレストラン

ビオレストラン

日本食も。ももの木

日本食も。ももの木

気軽に入れる雰囲気

気軽に入れる雰囲気

その② ギャラリー・ヴィヴィエンヌ
パッサージュ・ショワズールを抜けると、rue des Petits Champs に出るので、左手にまっすぐ、400mほど歩くと(ここは傘が必要)、国立図書館旧館を過ぎたところに今度はギャラリー・ヴィヴィエンヌ(Galerie Vivienne)が登場します。このパッサージュは入り口から本当にシックです。中のお店もバラエティ豊かで、あまり長くないパッサージュですが、たっぷり見所があります。ヴィヴィエンヌ通り(rue Vivienne)に出るところでお終いです。
個性的なお店たち 個性的なお店たち
個性的なお店たち 個性的なお店たち

個性的なお店たち

その③ パッサージュ・デ・パノラマ
雨の中でも歩けるという人は、ヴィヴィエンヌ通りを右手に、パリ旧証券取引所(Bourse)方向へ歩きましょう。取引所を越してそのままヴィヴィエンヌ通りを行くと、右側にパッサージュ・デ・パノラマ(Passage des Panoramas)の入り口があります。意外と目立たないので注意です。
でも中に入れば、渋くて活気のあるパッサージュ。古切手や古い絵葉書などが好きな人にはたまらないスポットです。出口はモンマルトル通りです。
切手、絵葉書好きならここへ 切手、絵葉書好きならここへ
切手、絵葉書好きならここへ 切手、絵葉書好きならここへ

切手、絵葉書好きならここへ

その④ パッサージュ・ジュフロワ
モンマルトル通りを横断すると、向かいにあるのがパッサージュ・ジュフロワ(Passage Jouffroy)。古本屋にスイーツのお店にと色々入っています。
発見がいっぱいです 発見がいっぱいです 発見がいっぱいです

発見がいっぱいです

その⑤ パッサージュ・ヴェルドー
パッサージュ・ジュフロワに続いています。こちらは少し地味な印象。絵画や古美術、古本屋などが並び、こじんまりとまとまっています。
落ち着いた雰囲気 落ち着いた雰囲気
落ち着いた雰囲気 落ち着いた雰囲気

落ち着いた雰囲気

パッサージュを出るとフォーブール・モンマルトル通りに出るので、左折して200mほど、ラファイエット通りでまた左折すると、メトロ7号線のPeltierに着きます。
フォーブール・モンマルトルを左へまっすぐ

フォーブール・モンマルトルを左へまっすぐ

ラファイエット通りの交差点で左折

ラファイエット通りの交差点で左折

ペルティエに到着

ペルティエに到着

どうでしょう?のんびりと時間の過ぎるパッサージュ散歩は、パリの雨の日のおすすめです。

カフェでまったり

カフェ文化のパリ、せっかくですから、かつての文豪や芸術家の愛したカフェで、ゆっくりと読書というのはどうでしょうか。サルトルを片手にドゥ・マゴやカフェ・ド・フロールの片隅に座って、古きよき時代のパリに思いを巡らすのもおつかも知れません。
有名カフェとまではいかなくとも、居心地のよさそうなカフェにぶらり入って、パリジャン達を観察するのも面白いと思います。少しぐらい長居してもあまり苦情を言われないパリのカフェ、慌しい日常をひととき忘れるのにはぴったりです。
パリのカフェ文化を楽しむ

パリのカフェ文化を楽しむ

いかがでしたか。雨の日は出掛けるのも億劫になりがちですが、雨のパリというのもなかなか絵になるものです。思い切って石畳の道を歩いてみるのも悪くありません。お天気に関わらず、よい思い出ができるといいですね。
以上、パリナビでした。

関連タグ:デパートパッサージュ美術館

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-07-18

ページTOPへ▲

その他の記事を見る