秋の風物詩♪モンマルトルのぶどう収穫祭

パリ産ワインとグルメのお祭り!秋のモンマルトルへ

モンマルトルを代表するお祭り!

モンマルトルを代表するお祭り!

こんにちは、パリナビです。秋をパリを彩るイベントの一つに、モンマルトルのぶどう収穫祭(Fête des Vendanges de Montmartre)があります。モンマルトルの丘には、パリで唯一残るぶどう畑があり、ここで取れたぶどうでワインも作られています。まさにパリ産のワインですね。毎年10月に開催されるぶどう収穫祭は、フランス各地のワインやグルメの出店に加えて、伝統的な衣装が楽しいパレードも見ものです。今回はこのモンマルトルの秋の風物詩をレポートします!

モンマルトルのぶどう畑

Clos Montmartre

Clos Montmartre

可愛らしいぶどうの苗!

可愛らしいぶどうの苗!

「え、パリにぶどう畑が?」と意外に思うかも知れませんが、モンマルトル界隈は、風車がシンボルのムーラン・ド・ラ・ギャレットやシャンソン小屋のラパン・アジルなど、昔の佇まいを今も残す味わい深い場所が沢山残っています。ぶどう畑は、サクレ・クール寺院の北東、ソール通りとサン・ヴァンサン通りの角にあり、モンマルトル美術館のすぐ裏手にあります。ぶどう畑の向かい側はラパン・アジルです。
1 556 平方のぶどう畑はこじんまりとした印象を受けますが、ここで収穫されたぶどうで1000本のワインが製造されているんですよ。モンマルトルの人にとっては、ここでできたパリ産ワインはまさにモンマルトルの誇りですね。
ぶどう収穫祭も1934年から続いているお祭りなんですよ。

伝統的な衣装が楽しいパレード

モンマルトルを練り歩きます

モンマルトルを練り歩きます

モンマルトル共和国の皆さん

モンマルトル共和国の皆さん

基本的に10月2週目の水曜日から日曜日まで行われるお祭りですが、土曜日は恒例のパレードがあり、沢山の人たちがつめかけます。他のパレードと違うところは、何と言ってもその素敵な衣装!中世の雰囲気そのままで、皆さんとっても似合っています。恰幅のいいムッシュなんかは中世からタイムスリップしてきたような佇まい!黒のコートに黒の帽子、赤のスカーフでシックに決めているのはモンマルトル共和国の皆さん。ロートレックの絵から抜け出したようですね。昔から芸術家や詩人などが中心に盛り上げてきた、モンマルトルの伝統と文化を守る会です。
伝統衣装を身に着けて更新するのは、ワイン生産者ばかりでなく、フランス各地のあらゆる生産者団体、組合の皆さんです。牡蠣組合、イチゴ組合、花組合、ビール組合・・・みんなこの日のためにフランスの様々な地方から集まって来るんですね!
パレードは3時間ほどかけて、18区役所とサクレ・クール寺院の間を練り歩きます。コースは変更になる場合もありますが、18区役所前のメトロJules Joffrin かメトロAbbessesあたりなら確実に見られますよ。
音楽隊もにぎやかに

音楽隊もにぎやかに

衣装が見もの

衣装が見もの

アコーディオンの女性。帽子と靴がポイント

アコーディオンの女性。帽子と靴がポイント

見物客にワインを振舞う女性

見物客にワインを振舞う女性

パリ産ワイン

希少価値なワインです!

希少価値なワインです!

モンマルトルの丘で作られるぶどうは、75%がガメ、20%がピノ・ノワール。アルコール度数は11%程度で普通のワインより低めになっています。重厚なワインというより軽めな味のフルーティなワインです。パリ産ワインということで、また生産数が少ないことから、500mlのボトルのお値段は50ユーロ。
サクレ・クール寺院の周りでは、沢山の屋台が出ていますが、このモンマルトルのワインも売られています。18区のオフィシャルテントには、このパリ産ワインをはじめ、色んなパリグッズ、モンマルトルグッズが売られているのでぜひ覗いてみて下さい。ちなみにオリジナルワイングラスもありますよ。
お祭りの時だけでなく、モンマルトルのワインは一年を通して購入可能です。テルトル広場にある、Syndicat dInitiative (21 place du Tertre 75018)で売っていますが、数に限りがありますのでご了承を。

フランスグルメの数々

18区オフィシャルショップ

18区オフィシャルショップ

沢山の人々で賑やか!

沢山の人々で賑やか!

さて、サクレ・クール寺院周辺では膨大な数の出店が立ち、沢山の人で溢れかえっています。フランスの各地からやって来たワインメーカーがずらり。ボトル販売だけでなく、グラス単位でも飲むことができるので、色んなお店を周って試してみるのもいいですね。このときに便利なのがマイグラス。あるテントでは、ビールグラス1ユーロ、シャンパングラス、ワイングラスが1.5ユーロで販売されていました。一見本当のガラスに見えますが実はプラスチック!人混みでも危なくないし、エコだし、記念に持ち帰られるしで、おススメアイテムですよ。
ワインを飲みながらやっぱり美味しいものが食べたい!というわけで、フランス各地のグルメも勢揃い。牡蠣にチーズ、ソーセージやハム。ワインに合うおつまみが目移りしそうに並んでいます。ボリューム重視派には、サヴォア地方のラクレットサンドイッチや、ソーセージサンドイッチはいかがでしょう。バリエーションが豊富なのでお腹を空かせて行きたいものです。
グルメなテントが並びます グルメなテントが並びます
グルメなテントが並びます グルメなテントが並びます

グルメなテントが並びます

サクレ・クール寺院の庭にはデモンストレーションやアトリエが開催され、食育コーナーとして賑わっていました。サクレ・クール寺院の脇でテラスを楽しめるなんて、めったにないチャンスです。また、寺院前の階段に腰掛けて、買ってきたものを食べたり飲んだりしている人たちもいっぱい。パリの景色を見ながら美味しいものを味わうなんて贅沢ですよね!
アトリエなどのイベントも開催

アトリエなどのイベントも開催

サクレ・クール寺院のテラス?!

サクレ・クール寺院のテラス?!

パリを一望しながらワインを・・・

パリを一望しながらワインを・・・


モンマルトルが大々的に盛り上がるぶどう収穫祭、モンマルトルの人たちの地元愛がひしひしと伝わって来ます。そしてワイン好き、グルメ好きにはたまらないとっても楽しいお祭りです。だんだん寒くなって来る時期ですので、少し暖かめにしてお出かけくださいね!
以上、モンマルトルの丘よりパリナビでした。




   

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-10-12

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